どうすれば短時間で相手との信頼関係は築けるか？＜前編＞

こんばんは。

昨日になりますが、東京は雪が積もり、何かと大変でしたね。

これから、道路が凍結する可能性もあるようなので、今日外出される際には、

しっかりと気を付けましょう(^-^)

ちなみに今回の記事ですが、私が仕事柄よく聞かれる質問について、

２話に分けてお話したいと思います。

私は人の相談を受けたり、話を聞く事を生業としているせいか、

同業・類業の方から

「ラポールを短時間で築くにはどうすればいいの？」

って質問を受ける事がよくあります。

ちなみに「ラポール」とは心理学用語ですが、簡単に言えば

「相手との信頼関係」です。

私の仕事だと、初対面で、しかも何かしらの相談内容を抱えている相手と、

決まった時間制限内で向き合う事を行っているため、いかに早くラポールを

築くかがカギとなってきます。

誰でもそうだと思いますが、目の前の相手に対して、ある程度の信頼と

安心感がなければ、自分のセンシティブな（立ち入った）話を話せない

じゃないですか。

だからこそ、相手が安心して、そして心を開いて自分の深い話が出来るように、

まずは相手とのラポール作りが重要となってきます。

これはカウンセラーとかセラピストとかだけでなく、営業や販売や接客など、

人と接する仕事全てに共通して言える事でもありますね。

決して簡単ではないので、多くの方が

「どうすれば短時間でうまくラポールが築けるのか？」

気になるのもよく分かります。

私自身もラポール作りのために、色々な事をやっていますが、その中から

１つだけネタ晴らしすると、必ず最初にやっているのが、

「笑いを取る（笑）」

なぜ最初に笑いを取る事を行うかと言うと、人間は脳のメカニズムから言って、

目の前の相手と笑顔を共有すれば、その相手との心理的距離が縮まる性質を

持っているからです。

つまりは笑顔を引き出せば、ラポール作りの足掛かりになるので、これは

かなり有効です。

例えば、もし心身ともに健康そのもので人当たりの良い方であれば、

何か面白い事を言って、その方の笑いのツボをつつくのが手っ取り

早かったりします。

しかし誰もに対して、その笑いの取り方でいいかと言うと、決してそんな事は

ありません。

仮に、今深刻な悩みを抱えている状況にある方には言うまでもなく、

そんな事は出来ません。

では、そんなシリアスな状況にある方に対しては、腫れ物に触れるように

当たり障りない接し方ばかりで、笑いを取ろうとしない方がいいかと言うと、

それは違います。

ひと言で笑いとか笑顔と言っても、様々なレベルのモノがあります。

すごく面白い事を聞いて、ツボにはまって大笑いするのも「笑い」ですし、

ちょっとだけ表情が緩むのも、同じ「笑い」です。

今、シリアスな状況の真っ只中で、とても普通に笑えない状況にある方

に対しては、安心感から滲み出るちょっとした「笑み」を引き出すのが、

この方にとっての今１番の笑顔を引き出す事でもあります。

うちにセッションを受けに来られる方は、この状況の方が多々

いらっしゃいますが、私の経験則で言えば、シリアスな状況の方でも
表情を和らげる事によって、一気に距離感が縮まります。

そのためには、まずあなたが今ここにいる事、そして私とお話する事は

すごく安全かつ安心である事、私はあなたの味方である事をその人に

心を込めて、ハッキリと自分の言葉で伝えます。

「心を込めて」がミソです(^-^)

しっかりと伝われば、相手も安心感を感じてくれて、自然に笑みが滲み出ます。

ちなみに余談ですが、私は怒っている方に対しても、タイミングを見計らって、

相手の「笑み」を引き出そうとします(^^;

相手もつい笑ってしまえば、自然に怒りは沈みますし、冷静さも

取り戻せますからね（笑）

つまり笑顔を共有する事は、それだけ信頼関係の形成とリンクしているんですよね。

だから、私はまず最初に人と会ってやる事は、その方の現在のステート（状況）が

どの位置にあるのかと、その方の性格、そしてその方の笑いのツボが大体

どこにあるのかを感覚的に見抜き、その方が自然に笑えるような話題を振ります。

最初の導入部分としては、この考え方はジャンルを問わず、様々なケースで

共通して言える事なので、すごく使えますよ(^-^)

これだけで全てではありませんが、早い段階でラポールを作ろうとしたら、

ある意味必須な行動でもあります。

・・・とラポール作りに大いに影響力を及ぼす「笑い」について、お話して

きましたが、実はもっと重要な事があります。

この続きは後編でお話いたします。

＜後編に続く＞