4割引のカラクリ

こんばんは。

寒さ倍増な日々が続きますね。

冬嫌いな私にとっては、早く春が待ち遠しいなと思う今日この頃です。

話は変わりますが、うちの近所のスーパーで、週に１度、こんな

セールがあります。

「冷凍食品　表示価格より４割引」

冷凍食品売り場の大半の商品が対象となるので、その日は、売り場の

前に人が群がっています。

私も冷凍食品自体は買ったりするのですが、ここでは買いません。

このセールでも買った事は、１度か２度くらいですね。

なぜかと言うと、最初からある事に気づいていたからです。

さて、ここで問題です

私が最初から気づいていた事は、一体何だと思いますか？？

・・・ヒントは、上に赤字で書いたセールの名称に隠されています。

分かりましたか？？

・・・。

・・・。

・・・はい。時間になりましたので、正解を発表します。

正解は、「表示価格の４割引」だからです。

よく見てください。

一見すると、普段売られている価格の４割引の値段な感じがしますが、

そうではなく、あくまで「表示価格の４割引」です。

実は、この４割引の時、この店の冷凍食品の表示価格は普段の価格より、

若干高くなっています。

つまり、４割引と言っても、普段の価格の４割引ではありません。

当然、普段よりは安いのですが、実際は、普段の２割引きくらいでしょうか。

この売り方のミソは、２つあります。

１つめは、「４割引」というキーワード。

当然、お得感があるので、このキーワードがあると、お客さんは思わず

買いたくなっちゃいますね。

２つめは値引き後の価格を、直接表示していない点。

レジの際、値引き後の価格で会計されますが、レシートを見て、初めて

その商品の正確な金額を知る事となります。

また、４割引のせいか、多くの人はまとめ買いをするので、商品１つ１つの

金額とか、あまり気にしないんですよね。

悪い言い方をしちゃえば、お店側は、うまくぼやかしていると言うか。。。

結果、お客さんも「何か得したな～」って嬉しい気持ちになります。

お店側の方も、普段よりは若干安い値段で売っているモノの、他の日よりは

恐らく、倍以上の売り上げとなっているので、これまた、ホクホク顔になる訳

ですよ（笑）

私も商売しているせいか、ついつい、こう言った部分に目が入っちゃうん

ですよね。

ついでに言えば、社会心理学的な手法が垣間見えるので、そこが専門でも

ある私は、どうしてもその真意に目が入っちゃいます。

人間心理を巧みについたカラクリが感じられるので、そこまで気づいていたら、

何だか買いたくなくて(^^;

でも、このやり方はすごく上手いなと思います。

直接、

「通常価格500円が、本日400円」

と書かれるより、

その日だけ、こっそりと表示価格666円でも

「表示価格より４割引き」

と書かれた方が、何だか購買意欲をそそられますからね。

印象形成の活用なのですが、いきなり全て答えを出さずに、心動かされる

部分を刺激するのが、何事にも大事ですね。

「答えをいきなり全て見せない」

これは、多くの場面で活用できますので、皆さまもちょっと意識してみて

ください。

商売だけでなく、恋愛とか人間関係でも、この考えは、応用できますので(^-^)

それでは、また今週も気持ちを新たに、頑張っていきましょう！