ドラマを語る
一時テレビ離れをしていたのだけど、次男と主人が猛烈な勢いで番組を予約してくれるお陰で面白そうな番組を見逃さなくなった。特にシーズンごとに変わる新ドラマをどれもこれも一話目はすべて録画しておく、という主人のこだわりで、「これは!」というドラマに出会うことも多い。ただし!ドロドロの恋愛物などは録画リストから外されている。1月~3月まで放送されていた中に「カルテット」というドラマがあった。このドラマは私の人生の中ベスト3に入る名ドラマとなった。ホントにどこからどこまでもよかった。脚本家の坂元裕二氏のドラマを前に見たのは「Mother」芦田愛菜ちゃんが世の中に知らせるきっかけとなったドラマだった。すごかった。息を呑んで先行きを見守った。特に終盤の、つぐみ(芦田愛菜ちゃん)がお母さん(松雪泰子)に電話をかけるシーンはすごかった。その人が脚本を手がけてるドラマだからきっと面白そう。全員が片思い(まあ!ハチミツとクローバーみたいじゃない!)で、全員が嘘つきって、面白くない訳がない!と、見始めた。ややこしくてめんどくさくて癖が強い4人の日々が、噴出したり疑問を持たせたりせつなかったりムッとしたりしつつ盛り上がっていく。何より一番好きだと思ったのはここ「みんなのダメな所を面白がりながら暮らしてる」という部分。自分のダメな所を面白がってくれる程救われる事はない気がする。ダメな部分をダメだ!ダメだ!と攻撃される事ばかりだから。または見てみぬ振りしてほっとかれるか。自分のダメな所って、自分で「あーあ」って思ってるのに、人から面白がって貰えたらダメでもいいのかな?って許された気持ちになる。そういう絆は強いだろうな。(傷の舐めあいといえばそこまでだけど)という事で、カルテットにはまり、生まれて初めてドラマのDVDを買うことにした私。それが届くまでの間、TSUTAYAで坂元作品を色々見てみる事にした。Motherは見たし、Womanもそこそこ見てしまってるので、まったく見てないのを。と「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」というのをチョイスした。タイトルからして来ますよね。すごいです。カルテットも会話の一言も聞き逃すともったいないというか、わからなくなっちゃうので、将棋や囲碁でもしてる位集中してみないといけないドラマでしたが、これもそう。「ここまで不幸な奴はおらんやろー!チッチキチー(ふるっ)」な面も無きにしも非ずなのだけどそれでも、「この人はなんでこんな事をいう人になったのか」というバックボーンというか一人ひとりの過去がしっかりわかるので、どれもよくわかる台詞ばかり。優しすぎる残酷さや、老いていくどうしようもない悲しみ等など。あ、これ北の国からでも感じてた奴だ!普通に生きてるのに、傷つけたり庇いあったり笑ったり泣いたり。だから私、好きなんだ!と思った。すごい悪い奴の中にもチラっと見える嫌いになれない部分。そういうのがたまらなく好きなんだろうなと。折り紙みたいに黒なら黒しかない人はいなくて、いろんな部分があるんだよ。だから、面白いよね、っていう部分を見事にあらわしてるんだと思う。いつ恋はあと4話残ってます。ただし、これを見る時はひとりの時じゃないと。集中してみないといけないので・・・。