外は雨が降っていた。しかし、携帯の天気予報は明日の関東地方の晴れを伝えてくれていた。
『明日だね
こんなに長い間逢わなかったことはなかったから…ちょっと緊張しちゃって…ドキドキしてるかも
でも…スゴくうれしい
待ってるからね
久しぶりで…ボクの顔忘れてないかな』
明日、アツくんの誕生日。
8時過ぎの新幹線に乗ると10時前には東京に着く。それに乗る約束をしていた。東京駅まで迎えに来てくれるらしい。
アツくんのメールからデートの前のウキウキする気持ちが伝わってくる。聖美も同じような気持ちになった。
“そんな!デートなんてできるわけじゃないし…。”
と想いながらも、せめて今日だけは、今日までは…。
昼間…デパートに行った。誕生日のプレゼントを探しに。渡せるかどうかもわからないのに。楽しかった。飾られている品々がとてもキラキラして見えた。誰かのことを考えながら、プレゼントを選ぶなんていつ以来だろう。こんなにワクワクとした、楽しいことなんだと改めて思い出す。
旦那や子供たちの誕生日にも毎年何かを用意はしている。しかし、それとは全く違う感じだった。
“お姉、ずるいな…。”
ふと感じた。こんな気持ちを三年間もずっと楽しんできていたのかな。もちろん、辛いこともあっただろう。逢いたい時にすぐに逢うことはできない、お互いの環境と距離…。しかし、いまの聖美にはそれすらも羨ましく感じられた。
『明日だね
こんなに長い間逢わなかったことはなかったから…ちょっと緊張しちゃって…ドキドキしてるかも
でも…スゴくうれしい
待ってるからね
久しぶりで…ボクの顔忘れてないかな』
明日、アツくんの誕生日。
8時過ぎの新幹線に乗ると10時前には東京に着く。それに乗る約束をしていた。東京駅まで迎えに来てくれるらしい。
アツくんのメールからデートの前のウキウキする気持ちが伝わってくる。聖美も同じような気持ちになった。
“そんな!デートなんてできるわけじゃないし…。”
と想いながらも、せめて今日だけは、今日までは…。
昼間…デパートに行った。誕生日のプレゼントを探しに。渡せるかどうかもわからないのに。楽しかった。飾られている品々がとてもキラキラして見えた。誰かのことを考えながら、プレゼントを選ぶなんていつ以来だろう。こんなにワクワクとした、楽しいことなんだと改めて思い出す。
旦那や子供たちの誕生日にも毎年何かを用意はしている。しかし、それとは全く違う感じだった。
“お姉、ずるいな…。”
ふと感じた。こんな気持ちを三年間もずっと楽しんできていたのかな。もちろん、辛いこともあっただろう。逢いたい時にすぐに逢うことはできない、お互いの環境と距離…。しかし、いまの聖美にはそれすらも羨ましく感じられた。