ラクは死の要素よ
一色真宇
昔、私は少しばかりヨガをやっていたことがあります。
その頃一番好きだったのが、シャバーサナというポーズでした。
これは直訳すると、「屍のポーズ」。
全身から完全に力を抜き、深いリラックス状態で仰向けに寝るポーズです。
本来は、休息の意味もこめて、心身を内観するためにするようですが、
完全な脱力が、「屍=死体」というのが言いえて妙なところ。
完全なリラックスは死なのです。
ラクなので、私はこのポーズが大好きでした。(;^_^A
エネルギーが止まり、動きがなくなると、確かにラクなのです。
でもそれは、屍状態。
ラクこそ、死の要素というわけ。
老化や病気も、もともとラクしたいからスタートする。
ラクしたい→疲れやすい→よく寝る→虚弱体質にどんどんなるわけです。
いかにラクして生きるか。
このままでいい。 安心できる状態から変わりたくない。
それが、結局、死(老化)を招いているのです。
変化こそ生命(意識)の本質です。
動きがあるものを、生き物と私たちは認識します。
停滞しているものを意識とは言わないのです。
成長したい、チャレンジしたい、体験したい。
それは、輝いていたいということ。
輝きは、ラクよりずっとエネルギーがいるけれど、
それはずっとずっと面白いものです。
ストレスは生きている証拠でもあるのです。
人生は生きるに価する素晴らしいものだ! と思えないのなら、
あなたの人生は、シャバーサナ中かもしれませんね。
そろそろ抜け出しませんか?