私はリラックスしたり、じっと瞑想にふけるようなことが苦手です。

私にとって、何もせずにじっとしている事はかえって苦痛に感じるほどです。私自身の体験を考えると、「日常のストレスが病気、慢性な痛みとのつながりがある」という医学的な研究は、的中していることがわかります。

毎日たとえ短い間でも、忙しさを気にせずに過ごすことのできる人は、一生を通じてより健康で豊かな人生を送ることができるということを科学は証明しています。

それはリラックスすることがストレスを減らし、気分を良くし慢性的な痛みを和らげ、私たちの免疫システムを向上させるからです。

「今忙しいから」とか「後でもっと時間がある時に」と言って、言い訳をするのは簡単なことです。でもこう言った考えは、私たちの能力を故意に妨害し、健康と肌にマイナスの影響を与えます。過度なストレスが顔に現れているのに気がつかれたことがあると思います。

私たちの身体は、痛みから解放され、健康で安心な感じ、幸福感をもたらす自然なエンドルフィン(脳内で機能する神経伝達物質のひとつ)を作り出します。美しい音楽、屋外での活動、運動、良い交友関係などこれらすべてがこの肯定的なエンドルフィンを活性化させることは良くわかっています。

言い換えれば、私たちはリラックスする必要があります。でもどんな風に、それはひとりひとり違います。ある人によいことが他の人によいとは限りません。健康で美しくあるための鍵は良い人生を楽しむためにどうしたらよいか見つけ出すことです。

私たちのリラックスする能力を調節するたった一つの普遍的な事実があります。それはその瞬間を充分に満喫するために私たちの多忙な思考とつかれた身体を解放する能力です。

人生は楽しむものです。でも私たちの顔にほほえみを取り戻し、心に喜びをもたらす「ささやかなこと」を見つけ出すのは私たち自身です。
 
次回は、ストレスを解消するためのメンタルトレーニングをいくつかご紹介します。