我が家の息子は、高校3年生。

普通ならオシャレや女の子や遊びに興味津々な

お年頃の筈である。


しかし、この息子このハハの目から見ても

かなりの変わり者で、用もないのに街をウロウロするのは

お金がかかるからイヤ!

女の子に興味がないわけではないのだろうけど、

積極的に彼女がほしいとも思っていない様子。

オシャレにいたっては、シャツは必ずズボンの中。

腰パンなんてとんでもない。

ウエストのところまで来るズボンでなければ、ズボンに在らず。

胸や背中にロゴやプリントの入った服は

絶対に着たくない。

とにかく、誰が見てもありがちな高校生の姿とは

大きくかけ離れている、えなりかずきのような男の子なのである。


これでも、息子が小さい時からオシャレには人一倍

気を配って子育てしてきたのだ。

子供服の有名ブランドの洋服を着せたり、海外旅行に行く人に

頼んで、子供用の靴を買ってきてもらったり、

ジーンズなんかも、その頃は子供用のカッコイイシルエットの

ものがなかったので、個人輸入でわざわざアメリカやイギリスや

フランスから買ったりもしていたのに。


そこまでしたのに、年々地味ぃ~~な服装を好むようになり

若者らしい服装は一切せず、チチである我がオットと

ワードローブを共有してもゼンゼンOK!!!

(さすがにパンツ類は、ウエストのサイズが大きく違うので無理だが)

若者の象徴のようなジーンズも、小学生の頃に穿いたきり

買ってあげると言っても「要らん!」の一言で却下され続けていたのだ。


しかし、最近になって息子もやや態度を軟化させ、

ジーンズを穿いてもいいような、口ぶりになってきたので、

ここぞとばかりに我が家の御用達「ユニクロ」へと車を走らせた。


息子曰く「ジーパンみたいな色がイヤだ。」

って、ジーンズはあの色だからジーンズらしいんじゃないのかい?

ジーンズの棚の前に行くと、とたんに消極的な態度の息子。

普通の子なら、親が買ってくれると言ったら喜んで

アレコレ試着したりするもんではないのか?

「あぁ・・・ナニがいいんか分からん。」

と言う息子を尻目に、息子に合うサイズをアレコレ探すハハ。

息子は痩せているので、MEN’Sサイズの中で1番小さいものでないと

ダメなのだが、なぜか商品の数が少ないのだ。


デザイン云々よりも、とにかく買うことが目的なので

サイズのあるものを選び、試着させてみる。

普段私や娘が穿いている、ローライズのジーンズに比べると

十分股上は深いと思うのに、

「これって、腰のところまで来ないなぁ~~気持ち悪いわぁ・・・」

と息子。

「いや、そんなもんやで~~ジーパンでウエストのところまで

来るようなのはカッコ悪いやんか~~!!似合ってる!似合ってる!!」

何とか気に入らせようと、褒めるハハ。


すったもんだのの末、ようやくそのジーンズを買うことに決定する。

さぁこれで、息子よ!君もようやくナウヤングの仲間入りだぜ!!(笑)