娘は家庭科で‘編み物’にチャレンジしている。

3学期に行くスキー合宿の時に被る「毛糸の帽子」を

棒針編みで作るというのだ。


2学期の初めの頃、「家庭科で毛糸の帽子を編むんやけど、

絶対に家に持って帰ったらアカンねんてぇ~!」

とやや残念そうに言っていた筈なのだが、どうしたわけか

昨日その帽子の編みかけを持って帰ってきた。


‘編みかけ’と言うのは大げさな言い方で、

ハッキリ言うと‘編み始めたばっかり’のその帽子になるはずの物は、

赤い毛糸で、二目ゴム編みが5段ほどの、

現状では「ナニこれ?」と聞かなければ、まったく何になるのか

見当もつかない。


私は子どもの頃から、手芸全般が大好きで、得意中の得意だったので

誰に教わるともなく編み物も始めていた。

小学生の頃は、鈎針で縦笛袋を編んだり、中学生になると

棒針で5本指の手袋を編んだりもしていたのだ。

しかし、我が娘はこの手の事には一切興味がない。

授業でやるから、半ば仕方なくやっているようなものなのである。


そんな調子だから、‘表目’‘裏目’の区別がつかず

‘2回ずつ違う編み方を繰り返す’という方法で編んでいて

途中で数え間違っても、その段が終わるまで気がつかない

ような編みっぷりだ。

「なんか、おかしいわぁ~~?」と言うので、見てみると

途中で裏と表を間違っている。

「下の段と同じ編み目にすればいいだけやんか~」

と言うと、「同じって?どれがどれかわからん!!」

ハァ・・・・・・(ーー;)


たった1段編むのに、ものすごい時間がかかっている。

おまけに、せっかく編んでも間違っていたらやり直さなければ

ならないので、これまた余分に時間がかかる。

編んでやるのは容易いことなれど、ここで私が編んだら

家の人にやってもらったことがバレバレになるであろう。

(そこまでの編み目はガタガタなのに、そこからきれいに

そろっていたら不自然極まりない!)

「持って帰ってもいい」と先生が言ったのは、

暗に「チョットくらいなら手伝ってもらってイイよ・・・」と言うことではないのか?

娘はそういうところはすごくまじめなので、絶対に「手伝って!」

とは言わないのだ。

その辺りは偉いなぁ・・・と感心するのだが、

ハテサテ、あんな調子の編み方で、スキーに行くまでに帽子は

完成するのであろうか?

ハハは心配でたまらないよぉ~~