スティック

吹奏楽をやっている子にとって、コンクール前の

この時期はとっても忙しい。

娘の通う中学は、1つの小学校からしか来ない

こじんまりした中学で、クラブの数も少なく、

当然その規模も小さい。

それでも、最近の吹奏楽ブームのせいか、学校の中の

クラブでは部員数が1番多いのだ。

息子も同じ中学で、同じように吹奏楽部だったのだが、

息子の入部した頃は上級生もほとんどいなくて

演奏会でも、コンクールでも1年生の頃から出ることが出来た。

しかし、今では出場する子をオーディションで決めるくらいの

大所帯になっている。

娘は運良くオーディションに合格して、今度のコンクールに

出場する事が出来るようになった。


娘が小学生の頃、吹奏楽の指導をしているオットと、吹奏楽

大好き人間の息子が音楽の話をしていると、

「私のわからない話で盛り上がらんといて!!」

と怒ったり、息子やオットが

「○○ちゃん(娘の名前)は、中学になったらどの楽器をする?」

などと、娘が吹奏楽をやる前提で話をしたりすると

「勝手に私の将来を決めんとって!!!」

と言っていたのに、今ではすっかり3人で盛り上がっている。


娘は、オットと同じパーカッションを選んだので、チチであり

先生でもあるのだ。

時に反発し、それでも自分の出来ないようなことを易々と

やってみせるチチに対し尊敬の念も抱いている様子である。

それは、息子にとっても同じ事のようで、おかげで我が家には

父子の断絶というものが全く無い。


コンクールは今週の金曜日。

今からこんな事を言っては申し訳ないが、おそらく結果は

それほどの事はないと思う。

それでも何かに向って真剣に頑張ることは、きっと

娘にとってプラスになるであろうから

とにかく一生懸命頑張って欲しいものなのである。