美術館
日本を離れた時の楽しみの一つに美術館巡りがある。今まで周った中で一番好きなのがなんと言ってもNYのメトロポリタン美術館である。初めて行った時の衝撃は忘れられない。お気に入りのある部屋があって、そこに入った途端に涙が止まらなくなってしまったのだ。NYに行く度にMETに行き、その部屋に入る度に涙する。すっかり定番のコースだ。感動してる、というより何か「反応している」と言った方が適当なのだが。前々回どうしてもスケジュールの関係上立ち寄ることができず、前回はシカゴからの帰りに「METで1日過ごしたい」という理由の為だけに立ち寄った。勿論、ついでにオペラもミュージカルも観て、なかなか強行スケジュールだったが満足であった。しかもタイムズスクエアから少し入った所に、素晴らしく気に入ったレストランを見つけてしまったかのだ。飾ってあるアートといい、お料理といい(たっぷりのムール貝のバターソテーは絶品)、ギャルソンといい、珍しくもう一度行きたい候補にしっかりリストアップされたお店となった。NYの話題になると話はつきないのだが、そのメトロポリタン美術館に匹敵する位、気に入ってしまったのがシカゴ美術館である。造りが似ているというのは好みにもよるだろうが、そこのコレクションが何のともチャーミング。ペーパーウェイトや写真が興味深い。そして自由に写真を撮れることも日本では考えられらないことである。オキーフの美しい絵や貴族の部屋・・・美術館や劇場というあの何ともいえない空間が本当に好きなのだと思う。日本でもそんな空気があじわえたらと切に思う。
そして、次はこの地球の中でどんな出会いがあるものかと、七夕の夜に、スイスで購入したとびきりの世界地図を眺めるのだった。