富士フイルム 

 

東京ミッドタウンにあるフジフイルムスクエアで写真展を見に行っているので、同社は馴染みがある。

昔、お年玉付き年賀はがきで同社のコンデジが当たったこともある(親が当てたのだが)。当時の外部記憶はスマートメディアで、相当昔である。

フィルムカメラ時代はフジカラーのCMがよう流れていた。「美しい人はより美しくそうでない方はそれなりに」というフレーズも有名だ。今の時代は表現の自由が制限されているため、一部の声がでかいクレーマーがファビョって炎上間違いなしなんだけど、当時はおおらかだったので流行語にすらなった。

今も昔も知名度はばつぐんの企業だ。

フィルム技術を活かして化粧品やサプリも作ってるね。

 
カメラのひな壇もある。人が群がっていたので一部だけだ。

 
レンズかなと思ったが、レンズ一体型の望遠カメラだそうだ。40倍ズーム。
手持ちで使うわけではないよなきっと。
 
公式サイトを見ると、
> 新開発の防振システムや高速・高精度AFを備え、遠方の対象物を瞬時に鮮明な映像でとらえることができます。国境や港湾の監視のみならず、インフラ設備の遠隔点検など幅広い用途で活用いただけます。
と、少ない人手で広範囲の監視が必要な場面で活用されるとのこと。

望遠だとフォーカスまで時間がかかりがちだが、そこらへんをクリアしているようである。

 

レンズの原料。これだけでもいいオブジェだな。
落とすと割れちゃうのかね?
 
センサーの仕組みや原理はよくわからんが、一般的なCMOSって列あたり2色ぶんの画素しかないの?
フィルムの技術がデジタルにも採用されているところ、会社の技術は何らかの形で蓄積され継承されているのであろう。
 
富士フイルムもカメラを触れるコーナーがある。
被写体は鮮やかな色彩で、撮影しても再現できますよということなんだろうな。
すべて使用中で触れなかった。
 
富士フイルムといえば、チェキも売れている。
カメラは機能や性能の向上が至上命題のひとつであることは間違いないが、気軽に撮影を楽しむことこそが最も大切なこと。
撮影したらその場で紙の写真がプリントアウトされるのは、かつてのインスタントカメラの系統を受け継いでいる。
デジカメだったら撮影したらすぐTFTに表示される。印出されたものをシェアするのもまた楽しみ。
パネルを眺めていたら、「これ持ってる!」と話している女子の声が背後から聞こえてきた。
アナログはデジタルに取って代わりはしたが、アナログが完全に消え去るわけではないということだ。写ルンですも売れてるしな。
 
 

キヤノン 

 

キヤノン製品はIXYとEOS 80Dを持っている。実家にはPIXUSもある。80Dはしばらく使ってないけど・・
カメラ界隈では、新製品(EOS R1とEOS R5 MarkⅡらしい)はいつ発表されるんだとヤキモキしているところだが、やはり発表はなかったな。開発が遅れに遅れているとかなんとか。
というわけで、目新しいものもなさそうだと高をくくっていたが、けったいなレンズを搭載したカメラが目に留まった。
 
VRレンズと3D立体レンズとな。
 
隣にあったPCでは裸眼で3D立体動画を見ることができた。
任天堂の3DSより明らかに飛び出していて、思わず手が出てしまった。もちろん立体映像はスッと手をすり抜ける。はたから見ると手をバタつかせているだけなんだよなw
右側のレンズでそれが撮れるようだな。モニタも3D対応じゃないと飛び出して見えない。
かつて3Dテレビジョン受像機があったものだが、普及せずに終わってしまった。3D映像自体は見ていても楽しいし、機会があれば今後も見たいと思うが、専用機器を要するところがハードルになっている。どんなにすごい技術でもみんなに使ってもらえないと消え去るのみだしねぇ。
 
VRレンズの方は左右に円形の画像が載る動画が撮れる。左目画像と右目画像だな。上記のカメラで撮影してもその画像しか表示されない。
VRゴーグルで左右の画像を合成させることで立体映像が見える仕組みだ。
 
 
画質関連の説明パネルもあった。
HDRは明暗をはっきりさせるのでスマホ撮影ではよう使っているため理解はしているが、PQとかDレンジとかはあまり良くわかってない。
レンズやセンサといったハード面での進化だけでなく、画像処理といったソフト面での進化も進み、より良い画像・映像を創造できるようになるわけだな。
 
ディープラーニングによる画像処理結果の比較。
んー、違いがわからんw 右(ディープラーニング処理)のほうがヒゲが鮮明・・・かも?
 
アップスケーリングもAIでよしなにできるんだな。
技術が進めば、粗いモノクロフィルム写真も高解像度カラーデジタル画像に変換できるようになるのかもだな。もうできてるのかな。
 
VR映像の体験コーナーもあった。
並ぶかなーと諦めていたが、たまたま空きができてラッキーだ。
VR映像を見るのは今般初めて。「こんなもんかな」と思っていた以上で感動を覚えた。
8K VR映像といっても、右目用と左目用に絵が分かれている合成前の映像が8Kなので、合成後は8Kではないんだよな。それでもじゅうぶんきれいだ。
至近距離の目の前でゴスペラーズが歌い、横を見ると視点も移動して隣りにいるメンバの姿を捉えることができる。見上げると天井があるし、没入感がすごいな。
他の人よりキョロキョロしてたと思う。
 
アンケに回答したら、VRグラスを頂けた。
帰宅後スマホに装着して見てみた。サンプル動画3つのQRコードを読み込んで楽しめるし、YoutubeのVR動画にも対応しているのでしばらく飽きないな。こっちの画質はまぁ「こんなもんかな」だけどな。スマホが向きを検知して上下左右の動きに連動するのね。こいつは知らなかった。スマホも中々やるではないか。
ちゃんとしたVRゴーグルも欲しくなった。となるとVRレンズも買う羽目になるのか…。
 
カタログ類はキヤノンのほうで手提げ袋に入れてまとめてよこしてくれている。スタッフ総出で夜なべして準備したんだろうな。
他社さんは「好きなカタログを持っていけ」で、さらに袋まで用意していたのは他はソニーだけだ。
こういうユーザー視点なところがたまんねーな。手提げ袋自体がノベリティグッズだ。
 
同社ももちろんラインナップずらりはやってるよ。
 
これらの望遠レンズも当然のように7桁のお値段なんでしょな。
空港の展望デッキに行くとよう見かけるが、富裕層なのだろう。
 
こちらもモデルさんが新体操的なリボンクルクルをしていた。
素早く動く被写体をブレずに撮影できるのだろう。そしてキヤノンも当然のようにカメラを触るためには列に並ばねばならない。
 
スマホでもそれなりに捉えるもんさね。スマホはASUSでもカメラのセンサーはソニー。さすそに。
 
つづく。