前置き 

 

今日から25日までの4日間、パシフィコ横浜でCP+というカメラと写真映像の見本市が開催される。
今日がその初日である。

 

カメラ業界は全盛期と較べると勢いは弱くなっている。

携帯電話にカメラが搭載された頃はまだコンデジより性能の低い撮影機材だったが、スマートフォンの時代になるとたちまち廉価なコンデジは駆逐されてしまった。撮影性能はスマホの方が上、レタッチもアプリでできるし、何よりもスマホは通信機器なので撮影した写真や動画をシームレスでSNSにアップロードして他の人と共有できてしまう。そりゃまぁコンデジは勝てんわな。

安いコンデジはモデルチェンジをしないまま、過去のモデルが今でも店頭に並んでいる有様。スマホに勝つために機能をあれこれ盛り込んだ高級コンデジはお値段も高級になってしまった。

そんな状況ではあるが、「写真を撮る」人はそれこそスマホの普及で増えている。うちの親も今までは写真とは無縁の人生だっが、スマホを手にした後は行く先々で撮影するようになった。先日積雪があったときも写真をLINEで送ってくれたりもした。

スマホをライバルと見るか、同じ写真業界を盛り上げる仲間と見るかは立場によって変わるだろうが、撮影することは楽しいと感じる人が増えることがまず大事なのではないかね。

スマホだけでは物足りなくなり、レンズ交換式のカメラ…今はほぼミラーレスだな…に手を出して、レンズの沼に沈んでいくのもまた人生だ。

 

 

さてCP+。

毎年行きたい行きたい、でも急な作業が入って行けないッ! という有様だったが、今回やっと行けた。念願のイベントと言える。

平日だから行くのであって、土日祝なんか混雑必至だし行く気はしないや。

初日である今日だけは一般ピーポーは午後から入場できる。午前中はバリバリ…ってほどでもないけど仕事をして、昼食を取った後で退出した。

 

見本市への参加は業務扱いになる。楽しんできて給料までもらえるのだからホワイトやな。もちろんレポートを書いて皆に公表する必要はある。

この日記のサマリーでも報告すればよかろう。

 

外は寒いね。雨で少しは混雑も緩和されていると良いのだが。

東横線の隔駅停車で みなとみらい駅まで行き下車。

ここから徒歩5分とのことだが、パシフィコに到着してから会場入りするまでさらに歩くようなので、10分は見ておこう。

地図上では歩道でも歩くものと予想していた。これが直前になって「行くのめんどくさくなった」と思うようになったところだが、屋根付き歩道だった。歩道なのか、建物をぶち抜いて通路をこさえているのかは不明。

とりあえずこれなら楽で良い。

 
このまま雨に濡れずパシフィコに突入・・・などと甘い話はなく。敷地内に入った途端に屋根がなくなった。やーね。
一般参加者の入場口は最も奥にあるようだ。明日明後日は大行列ができるのかもわからんね。
 

 

入場 

 

入場は無料。但し事前登録が必要。
事前に職場のプリンタで入場証をプリントアウトしていたので、入口でQRコードを読み込ませてスッと入場できた。印刷できていない人は受付で印刷をしてもらうことになる。並ぶ羽目になるのだろう。
中に入ったら入ったでまた奥まで歩く。ここも行列をさばくためかな。今日は特に行列は無く、ただ歩くのみ。
 
マップはご自由にお取りくださいな配布をしていた。
ブースの面積がもうなんというか、カメラ業界のパワーバランスそのままじゃんって感じがする。
上のでかい4社は左からソニー、ニコン、富士フイルム、キヤノン。
下の4社は左からパナソニック、シグマ、タムロン、OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)。カメラ業界上位の面々だ。
 
真ん中の行の小さいブースも実はこちらも名だたる大企業ぞろい。
左下の赤矢印から入場した。そのまま真っすぐ向かう。
時間とともに混雑するであろう大企業ブースを先に回ろう。
 

ソニー 

 

初っ端はソニーから。
最初に買ったミラーレスはソニーなので思い入れはある。今はもう手が届かない値段になっちゃったけどね。当時はまだなんとかなった。
たぶんNEX-3Dだったと思う。
 
αシリーズやレンズ、周辺機器がずらりと展示されている。
 
ソニーは各機種カタログの表紙にキャッチフレーズを載せており、どんな思いを込めているかユーザーに伝えている。こういうところソニーらしさを感じる。
もらってきたカタログの一部の表紙を見てみると。。。
  • VLOGCAM ZV-1F「私とセカイ、瞬間エモーショナル」
  • VLOGCAM ZV-E1「心揺さぶる映像が、自分にも。」
  • α9 III 「これまで捉えることのできなかった世界が撮れる」
  • Cinema Line FX30「映像世界を、切り拓く その情熱に、確かな力を。」
ラインナップを見ると動画撮影に力を入れていることがわかる。特にVLOG撮影用カメラが多いな。外部メディアに動画記録できるのはもちろんのこと、インターネットにつながっているWi-Fi接続でライブ配信もできるのが特徴だ。
 
実機体験コーナーではモデルさんを撮り放題。たぶんスマホで撮るのはNGな空気なのでせめて後ろ姿をば。
 
ネットワーク機能についての説明パネルがあった。
NEWということは、今回発表になった新機能なのかな?
撮影したらその場でWi-Fi(概ねスマホAP経由になるだろう)でクラウドサービスにアップロードするというものだ。
例えばサッカーの試合を取材している報道カメラマンがこのサービスを利用したとする。
ゴールが決まったシーンをパシャパシャ撮影すると、写真データはすぐにスマホを経由してクラウドサービスにアップロードされる。会社側はクラウドからカメラマンが撮影した写真をダウンロードして、すぐ記事を作成できる。ネット記事だと速報性が命なので、こういったネットワークサービスは重宝するだろう。
というようなユースケースが考えられる。
 
カメラの中身(性能)だけではなく、外側も環境に配慮している。ただ物を作ればよいというわけではないところ、大企業の責務とも言えるな。
梱包は紙由来。
VENICEといえば、トップガン マーヴェリックの撮影で戦闘機コクピットに6台載せたことが、一部界隈で話題になったものである。
 

ニコン 

 

ニコンの製品には縁はないので大した知識はない。

品川のニコンミュージアムへ2度ほど足を運び羊羹を買ったくらいだ。

 

ニコンは見た目のイメージから入る感じの展示内容だ。
 
ちょっとレトロな感じのデザインが、持ち歩くだけでも楽しさを覚える。
 
ダイヤルがアルミ仕様になっているものも。
正直回しづらい。
 
ニコンも巨大カメラメーカーで、ラインナップもものすごい。
 
ニコンの旧社名は日本光学工業。
今もカメラメーカーなのはもちろんだが光学機器メーカーのイメージが強い。
 
レンズのことはあまり良く知らないし、知ったが最後、沼の住民になりかねないので知らないことにしている。
報道カメラマンがよう使っているこの望遠レンズは200万円では買えない。
 
動画編集か何かのセミナーも開催中だった。
普段テレビや配信サイトで見ている動画も、難しげな編集ソフトを用いて明るさや色味などもろもろ調整して、映像を切り貼りしてるんだよな。
 
つづく。