今年も年末調整の季節がやってきた。

例年は国税庁のホムペから用紙のPDFテンプレをダウソしている。

 

ここから、「入力用」というのを取得する。

入力用PDFファイルは直接キー入力できるものだ。記載内容ごと保存できるというすぐれものだ。そのまま印刷して会社に提出できる。

しかし、あまり浸透されていなかったな。会社側で記載用申請書を紙で寄越していたため、職場の連中は何の疑問も抱かずそのままちまちま手書きをしていた。

いちいち手書きという前世紀のようなアナログ対応をせずとも済むようになったのは進歩である。PDFファイルを職場のプリンターで印出し、各保険会社から送られてきた保険料払込証明書を両面テープで貼付して提出する、という流れが去年までの流れだった。

 

今年からは日本政府がデジタルデジタル寝言のように言い始めたので、そういうわけにもいかなくなった。某コロナアプリなどの体たらくを見ていると、あー例年より手間がかかるんだろうなーめんどくせなーと嫌な予感しかしなかった。

ざっくりなフローは以下の通り。

  1. 弊社が用意した年末調整のポータルサイトにアクセスする。
  2. 各保険会社から保険料払込証明書電子ファイル(XML形式)を入手する。
  3. XMLファイルをうp
  4. おわり\(^o^)/
うおお、少ない工数でアッという間に終わるっぽい。さすが電子化や、さすがペーパーレス社会や!
 
・・・ってね、なってくれればね。ならねんだよこれが。

蓋を開けてみれば予感的中。めんどくさい。

手順2がかなりの曲者だ。前提作業がある。
払込証明書電子ファイルを入手するためには、各保険会社でマイページとやらを作成する必要がある
マイページを作成するためには、電話番号の登録が必要である。
登録していた電話番号が古かったので、電話番号の変更を申請する必要がある(日数かかる)。まぁこれはこっちの問題だからいいか。
 
マイページから払込証明書電子ファイルを入手できない保険会社もある。
マイナポータルとやらの利用を申し込みが必要(マイページとは別)
マイナポータルの利用申込みをするためには、マイナンバーカードを作る必要がある。また、ICカード読み取り装置(パソリなど)が必要。
マイナンバーカードはゴリ押しがうるさいのでますます作りたくないんだよな。
 
マイナンバーカードが無い場合は、紙の払込証明書を撮影して弊社の申請ポータルサイトにアップロードをすることになる。
申請はPC、撮影はスマホになるので、写真をPCに転送してアップロードが必要。その際は紙の証明書を所定の台紙に貼付して自社に郵送(自己負担(ケチ))。
めんどくさくてやめたくなった。でもやらないと端金が戻ってこないのでやらざるを得ない。
で、なんとか頑張って入力や画像アップロードを終えた結果、生成されたのはいつものフォーマットに必要事項がフィルされたPDFだったとさ。計算は自動でやってくれるし、おそらく記載漏れも無いのだろうというのは便利だけど、便利なのはそこだけだな。さらに証明書を郵送しないといけない手間も残っている。弊社は帰り道だし、寄って郵便受けに投函することにしよう。
冒頭のPDFに自分で入力したほうがやっぱり早いわ。
 
電子化は必ずしも工数削減に寄与するとは限らない。そういう一例である(結論)
マイナンバーカードがあればそんなこともなくなるんだろうけど、マイナンバーカード作成もまためんどうくさい。保険証および運転免許証(専ら身分証明書用途)と統合するなら考える。