訪れてみたいと思っている街はいくつかある。その中で、今回は結城市を訪れた。
個人的に「日本3大どこの県にあるのかよくわからん市」のひとつとしている。小山市の隣にあり、栃木県なのか茨城県なのかぼやけているためだ。他に豊橋市と岩国市も同様なのだがそれはまた別の話。
 
普通にきっぷを買うと、定期券範囲の駅である田端から結城までは大宮経由で1,518円。往復で3,000円を超える。休日おでかけパス(2,720円)を買ったほうが若干ではあるが安く上がる。
のんびりホリデーSuicaパス(2,670円)はもっとお得感があり、ちょうど定期券として使っていないSuicaがあったのでそれを使おうとした。しかし「このカードは使えません」と自動券売機から吐き出された。どうやら過去に一度でも定期券として使った経験があると駄目みたいね。
このためだけにSuicaを買うのもバカバカしい。デポジットのないWelcome Suicaであればまぁよかろうなんだけど、上野駅まで買いに行く時間はない。
仕方がないので、紙きっぷの休日おでかけパスを購入した。
 
このフリーきっぷ、フリー区間が微妙で使いにくい。
 
モノレールや東臨が使えるのはメリットだが、両毛線も水戸線も途中までしか使えないし、水戸や高崎に行くことすらできない。
そのくせ奥多摩や大月には行けるというアンバランスさだ。
今回のように、有効範囲内で片道1,500円以上かかるなーというときに使うと多少安くなるよと割り切ったほうが良いかもわからんな。
 
東北本線は空席が目立ち、ボックス席でのんびりしながらやってきた。途中、古河駅で謎の5分間停車なんてのもあったけれど、特急や快速と待ち合わせすることもなく単なるバカ停だった。
そして小山駅。売店による時間は無い。階段経由で水戸まで行かない水戸線に乗り換え。
そして結城駅に到着。
時間帯ではあるが無人駅であった。どんどん駅員さんいなくなっちゃうね。
 
駅前には観光案内所があった。
観光パンフを手にすると、案内所の職員のおじさんがフレンドリーに話しかけてきた。
散策モデルコースの地図を提示しながら、街の見どころをざっくりと説明してくれた。ちょっとしたガイダンスだ。何の予備知識のないままダラダラ歩くのも発見があってよいのだが、知識はあったらあったで見落とさずに済む。見世蔵や名物なんかの情報を聞くことができた。
 
そして駅前。
廃墟となった商業施設は地方都市あるあるでつらい。下館駅前にも同様の建物はあったが、筑西市役所として活用されている。結城市も何らかの形で活用されたいものだが、左手には立派なきれいな図書館や市民情報センターが建っており、どうなるんでしょうなーといった感じだ。
ご当地キャラの「まゆげった」。この手のキャラクターは、その街が何を売りにして、何を自慢したいのかを象徴している。
結城紬は有名だとして、繭も作ってるんですかね。下駄もあるのかな。ユリの花は市の花だそうで、マンホールの蓋1枚だけでも色んな情報を得ることができる。だからご当地キャラは好きなんだよね。へへっ。
 
その図書館&市民情報センターの建物横では、紅葉を楽しめる。カラフルですな。
 
では地図にならって歩いていきましょう。
今回はモデルコースのうち最も長い「3時間30分コース(5km)」を選択。同マップ内に散りばめられている名所を一通り巡れるようだ。
街並みは昭和の昔ながらのレトロな街並みに、時折歴史的建造物が現れるような感じ。いちばんいい。
 
お寺もたくさんある。親鸞聖人関連のお寺が多いようだ。
それぞれ著名な寺院ではあるが、どれがどれだか突き合わせるのも手間なので、ざっと貼っていくのみとする。ここは常光寺だけど。
寺の建物だけでなく、庭の木の手入れも行き届いており素晴らしい。
常光寺門前の阿弥陀如来像。金仏さんと親しまれているそうな。
蔵があったり、レトロな建物があったり、観光名所とされていない建物でもこのレベルよ。
 
地域班名もこのへんならではなんだろうな。
 
こちらのお寺も紅葉が始まってる。中旬ないし下旬に訪れていれば、もっと色づいていたことだろう。
 
葵の家紋は、家康の息子が結城城主だったことに関連するのだろう(説明が書いてあったが詳細は失念)
説明が雑だな…。
スキあらば花手水。
 
地酒の酒蔵。観光案内所で「美味い」と説明されたが、買いそびれた。
茨城の酒も美味いねぇ。そもそもマズい地酒なんて無いんだけどな。
他にも寺院は並んていたが、全部紹介することもできないので割愛。
ゆっくり眺めていたら全行程の4分の1程度なのに1時間が経っていた。この後は名所も疎らになるので焦る必要もないのだがね。
 
後編につづく