ここ数年、検索結果がずいぶんと減った。
仕事をしていて分からないことが発生したら、Yahooなどで検索するのだけれども(Yahooはついでにニュースも見られるのでよく使う)、納得のいく説明があるサイトに到達することが減った。
具体的に言ってしまえば、Yahoo知恵袋やその亜流質問サイト(質問と回答内容がYahoo知恵袋の複製)、良くてマイクロソフトのフォーラムといった有様。ご存知のとおり、この手の質問サイトに適切な回答があることが稀だ。
ちゃんと回答しているものもあるにはあるが、質問内容の情報や聞きたいことの要旨がわからんと苦言を呈してみたり、下手すれば「検索しろ」などというカスのようなものもある。質問者もそのまま投げっぱなしというのともあり、知りたいことが分からない。

今日は、Outlookの「送信トレイ」だけ閲覧ウインドウが使えない理由を検索した。受信トレイや自分が作ったフォルダー内に保存されたメイルのプレビューは閲覧ウインドウで確認できるのだが、送信トレイに入っているメイルだけは閲覧ウインドウを開くためのメニューボタンがグレイアウトして押すことができない。送信前に最終推敲したくともできないのがもどかしい。(推敲能力がMAXになるのは送信したあとなんですけどね)
そういう仕様なのか、何か設定項目をいじれば使えるようになるのかが知りたかった。そもそもOutlookはデフォルト設定が使いにくいほうにセットされている項目が多く、あちこちいじらないとまともに使えないのが不便だ。Beckyを使いたくとも職場指定のメーラー以外は使用禁止なのでOutlookを使わざるを得ない。
これもYahooでググった(?)わけだが、これもまた何の情報もない。前述の質問サイトがヒットしたが、やれバージョンを教えろ(のみ)とか、送信トレイってなんですかとか聞き返す低レベルの回答にもなっていない回答しかなかった。Outlookのこのバージョンなら表示されますよとかいう回答でもあればよかったが、そんなこともなかった。

検索結果が減った理由として、個人サイトが減ったからというのもあるだろうな。かつてはジオシティーズやISPが用意するwebスペースに個人サイトをたちあげる人がたくさんいた。SNSの発達とともに個人サイトは徐々に廃れていき、長年更新していないという廃墟サイトもある始末。20年前に閉鎖したうちの個人サイトを載せたリンク集まで未だに見つかる。本日記の初代(閉鎖済み)へのリンクもしてくれている人もいた。
BOTを弾く対策をしているサイトもあるだろうし、訪問件数の少ないサイトは検索結果から外したりと、利用者が少ないので本数を減らしさらに利用者が減っていくローカル線のようなサイトもある。検索サイトが「ふさわしくない内容」と、頼みもしないのに勝手に判断して検索結果から除外するケースもある。検索サイトによる検閲である。
玉石混交の検索結果の中から、取捨選択して情報を取得するということができなくなってきているわけだ。BingやDuckDuckGoがスペシャルに使いやすいというわけでもないし、今後もYahoo検索を使い続けるのであろう。
ものによってはTwitter検索のほうが知りたい情報を得られるまである。Twitter情報は正確性に欠けるところがあるので、このへんは使い分けなのだろう。

かつて「ggrks(ググれカス)」という語があった。質問する前に自分で検索して調べろという意味である。この語が流行った頃は、ネット検索すればたいてい知りたい情報を得られたものだ。今はそれも叶わなくなっているので、問われたら優しく教えてあげようではありませんか。