10時半起床。暑さで目が覚めた。ここ数日続いた涼しさが今日もあったならば夕方まで寝ていたと思う。疲労感が蓄積してなんかもうアレ。

精神的には疲れ切っているが、肉体的には運動不足。午後にちょっと出かけてみた。

特に行き先は決めていなかった。山手線に乗ってから行き先を考える。ゆえにどんどん進んでしまい、山手線で行ける定期券内最南端まで来てもうた。品川駅下車。んじゃー北品川を歩いてみますかね。
 
おお、ホームダァできてますな。
 
改札を出た。すぐのところにこ汚いルンペンが喫煙していた。駅員が注意をしていたが聞く耳を持たない様子。
やっぱりヤニカスに人権を与えてはいけないんだと実感した。法的に排除できないものか。
 
さて例の通路。

テレビニュースでよく見かける通路で、両側には液晶モニターが縦にずらりと設置されていて壮観。人通りが多いため撮影タイミングが難しいが、見栄えはよいので品川駅に降りたったら是非見ておきたい。
 
品川駅東海道新幹線側の出口を出ると、超高層ビルが建ち並ぶ品川インターシティがある。
オフィス街で、低層階にはいろんなお店が入っている。今日もそこそこ人でにぎわっていた。
 
それではと、ニコンミュージアムを訪れた。入場無料。
 
カメラはキヤノン派なんだけれど、メガネはニコン製。レキとしたニコンユーザーである。
ここは一度来たことはあるが、行って楽しいところなので定期的に訪れたい。
入口は自動ドアではなく、わざわざ係の人に開けてもらう方式なのはこんな時代だからとはいえ煩わしい。検温と連絡先(メアドまたは電番。名前は無し)を登録して入館。
見学客は案外いたな。
 
展示品の一部をご紹介。撮影禁止マークのない展示物は撮影OK。
 
こちらがガラスのインゴットだそうな。ここからレンズを切り出すのだとか。想像つかねぇ。
 
カメラの部品がズラリ。膨大な点数である。細かい部品ひとつまで技術が詰め込まれているわけだ。そりゃ安いものではないわな。
ミラーレスが流行り始めたのは部品点数を減らし、製造コストを下げたいからというのも理由の一つ。製造技術のハードルが下がると他社が参入しやすくなり、既存企業は安穏としていられなくなる。カメラは日本のお家芸と言われる時代も終わるかも分からない。
気軽に写真を取れる時代になっているにも関わらず、カメラ業界は斜陽産業になっているのが皮肉な話だ。どんなに性能を向上させ、いろんな機能をてんてんこ盛ったところで、「SNSにうpする程度のクオリティの写真を撮れさえすれば良い」というのが主たるユーザーの認識なので、このギャップを埋めない限りは未来は暗い。スマホはそれ自体通信機器で、直接うpできることも強い。
撮影性能の良い、余計な機能のないカメラがあれば買うんだけどね。昔のフィルムカメラだってそうだったじゃん。
 
ニコンカメラの実物カタログ。ニコン好きならおもらし必至だ。これは壮観ですぞ。
 
車なんか買えない価格の望遠レンズとかね。なんすかこれ兵器かなにかですか?
 
その他半導体の検査装置デモやなんかいろいろ撮影禁止のものも含め見所盛りだくさんだった。
満足して退館したが、ここでしか買えないニコンようかんを買い忘れてしまった。また来よう。
キヤノンもこういうミュージアムを作ってくれるとよいのだが、あってせいぜい下丸子本社の敷地内(一般人は入れない)にある程度なので、なんかもったいない。
 
向かいの建物にはキヤノンマーケティングジャパン(昔のキヤノン販売)がある。ここにはショールームがあり、最新のカメラをいじくることがてき……なかった。
 
キヤノンさんは景気悪いからね、削れるコストはザクザク削っておる。
しかしながら階下のギャラリーは営業中だった。今回は何をやっているのだろう?
 
少年線?  鉄道路線名かな?  と適当なことを言ってたらその通りだった。
入口で硬券をモチーフにした入場券を頂いた。改札口まであって入鋏までしていた。ほほうー鉄分濃いめの写真展じゃないですかやたー。
 
 
 
展示方法がまたユニーク。
額縁は電車の窓(国鉄風)デザインで、額縁の下には窓戸錠まで付いていた。国鉄マーク入りの灰皿まである芸の細かさ。見上げれば中吊り広告。
 
ここの展示写真は車窓の風景というテーマのようですな。
 
駅の待合室をデザインした展示スペースなどもあり、ただ単に写真を見るだけでなく旅の雰囲気も楽しんで欲しいという意図なのだろう、この写真家、ガチやな。
ただ残念だったのは、写真家氏の友人知人が音れていたようで、ワイワイ楽しげなのはいいんだけどゆっくり静かに写真を楽しめる環境ではなかった。
もう少しゆっくりしたかったけど、早めに切り上げた。 
 
品川インターシティから南に向けて歩いた。車道を渡るといきなり雰囲気ががらりと変わる。
この都営アパートから北品川エリアである。「第」の略字体に時代を感じますな。
 
レトロな住宅地でファンが多いこの町、レトロさで町おこししよう的な一角もできていた。
昭和中期っぽい町並みだが、建物自体は新しかった。
 
漁船や屋形船を係留している場所でもある。
漁港の風景と都会的な風景とが混ざり合っている風景はなかなかお目にかかれない。この辺の空気感はとても好きだね。
 
 
道を1本ずらすと、品川宿の商店街がある。
山の中の宿場町のように古い建物こそ望めないが、それっぽい雰囲気にしようとはしているようだ。
 
品川駅の南にあるのに北品川というネタも食傷気味。
北品川は宿場町だったんだよという認識で、散策するといろいろある。
 
お休み処はお休みだった。
 
路地がまた雰囲気出てるのよねー。ついついふらりと足を踏み入れたくなる。
そうすると道に迷って大変になるため、やめておいた。
 
しばらくダラダラ歩いていると、目黒川。
新馬場駅が川を跨いでいる。
 
この枝っぷりの良さはソメイヨシノかな? 3月末に訪れてみたい。
 
新馬場駅から帰途につく。
新馬場は各停しか止まらない駅なので、優等がバンバン通過してゆく。最大10分待ち。
 
もうちょっと家を早めに出て、且つ暑さも抑えられてたら大井町まで足を延ばすのもアリだな。
 
品川百景というのがあるようで、ピンキリなんだろうけど、こういうところをつまみつまみ巡ってみるのも良いかもしれない。