こんにちは
ヘルシーワン管理栄養士の五十洲（いそす）です。
あっという間に
1月も最終週となってしまいました💦
ここ数日は特に
底冷えするような寒さですが
体調を崩したりされていないでしょうか…
新型ウイルスの話題も気になるところ、、、
日頃から自分自身を守る“免疫力”をしっかりと
高めておきたいものです
前回までは、
免疫力を高める栄養素やハーブ、
ビタミンC、ビタミンD、エキナセア
についてご紹介してきましたが、
今回は、
「腸内環境」の面から
免疫力UPについて考えます
ここ数年、花粉症対策にヨーグルトなど、
乳酸菌を摂取することで免疫力が高まり、
アレルギーなどに効果があることが
注目されるようになってきました
実際に、数年間、
毎日ヨーグルトを食べていたら
花粉症の症状が軽くなった
という声も身近に聞いたことがあります👂
乳酸菌が免疫力を高めると言いますが、
どんな仕組みで免疫力が高まるのでしょうか…
免疫力UPのカギを握る、
「腸管免疫」とは・・・
腸の主な働きは、
食事で摂取したものの消化吸収です。
生きるために必要な栄養素を
体内に取り込むための重要な器官。
しかし、口から入ってくるものは
安全な食べ物だけではありません。
健康を脅かす恐れのある病原細菌、
その多くは、口から入り、
腸などを通して体内に侵入します。
こういった侵入物から身を守るための
自己防衛体制として、
人体最大の免疫器官が
腸管内には備わっているのです
これが、腸管免疫です
そして、腸管免疫において
重要な役割を担っているのが
小腸に存在する「パイエル版」
という場所。
小腸の内側には
絨毛（じゅうもう）というひだがあり、
無数の絨毛の表面積を効率よく利用して
栄養素を吸収しています。
小腸内には、この絨毛が
未発達な場所が部分的に点在しており、
その場所を「パイエル板」とよびます。
このパイエル板に、
免疫細胞の一つであるリンパ球や
マクロファージなどが多数待機し、
病原菌と戦う「抗体」をつくっています。
もともとは病原体や異物をキャッチして
戦うためのシステムですが、
乳酸菌の中には、
このパイエル板に取り込まれると
免疫細胞の数や働きを効果的に
高めてくれるものがあります。
一般的に、免疫力を高める
といわれている乳酸菌は、
こういった仕組みで働いています。
よく、「生きた乳酸菌」といいますが、
パイエル板に取り込まれて
免疫機能を発揮するには
菌が生きている必要はなく、
死菌といわれる菌でも同じです。
生菌は、
体内に入ってから菌同士が凝集して
塊りをつくる性質があるため、
死菌の方がパイエル板に取り込まれやすく
効率的に免疫力を高めるともいわれています
生きて届く
だけがよいわけではない乳酸菌
知れば知るほど
奥が深いです。。。。。
最近ではヨーグルト以外にも
お菓子に配合されていたり、
様々な機能性研究が行われている
乳酸菌がたくさんあります。
それぞれの特徴を知って、
上手にとり入れていきたいですね
いかがでしたでしょうか
2月は、
まだまだ寒いこの季節、
気になる「血流」、
そして「血栓」について
取り上げてみたいと思います
