◇オーソライズド・ジェネリック
☆本日のポイント
先発品と全く同じジェネリック医薬品がある。
糖尿病治療では、食事療法と運動療法を行っても血糖管理が難しい時に、薬物療法を併用します。
薬物療法には費用がかかります。
少しでもコストダウンしたい、となれば、ジェネリック医薬品を選択するでしょうし、国家戦略としてもジェネリック医薬品の使用を推奨しています。
さて、ジェネリック医薬品にも種類があります。
一般的なジェネリック医薬品と、オーソライズド・ジェネリック(AG)というものです。
オーソライズド・ジェネリックは先発品の特許を譲り受け、まったく同じように製剤化されたものです。
違う部分は、販売の名称、製剤そのものに記載されている刻印、薬価。
それ以外は全く同じ、というものです。
全く同じなのに、名前が違うだけで、お値段が安くなるのです。
これなら、ジェネリック医薬品に不信感を抱く人も、ご納得いただけるのではないでしょうか。
糖尿病治療薬では、
メトグルコ メトホルミン塩酸塩MT「DSPB」
アクトス ピオグリタゾン「武田テバ」
ベイスン ボグリボース「武田テバ」
が該当します。
糖尿病治療は、特許が切れてしまうような歴史ある薬ではなく、合併症、併存疾患の予防の観点からも、新薬が処方されることが多いため、ジェネリック医薬品が少ないのが現状です。今後は初のDPP4阻害薬(ジャヌビア・グラクティブ)が後発品参入が予定されています。でも、オーソライズド・ジェネリックではないです。
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