☆本日のポイント
 バイオ製剤の後発医薬品はバイオシミラー(バイオ後続品)と言う


バイオ医薬品とは遺伝子組み換え技術などにより、細胞、酵母、細菌などから産生されるたんぱく質由来の医薬品のことです。

糖尿病では、インスリン製剤、インクレチン関連薬が該当します。


そのバイオ医薬品の特許が切れた後に、他の製薬企業から発売されるバイオ医薬品の後発品をバイオシミラー(バイオ後続品)と言って、ジェネリック医薬品(後発医薬品)と区別されています。
 

これらの違いは、どのように薬を作るのか、ということです。

分子量の小さな化合物であれば、化学反応などを活用して化合物を作り出しますが、タンパク質のような分子量の大きな化合物は、細胞、酵母、細菌に遺伝子を組み入れ、その生き物たちに作ってもらった化合物から薬を作り出します。

タンパク質は同じ原子で構成されていても、立体構造が違えば期待した効果が得られません。3Dで作り出してくれる遺伝子工学(バイオテクノロジー)は糖尿病治療を大きく発展させました。
 
バイオテクノロジーを使って作った製剤は、特許切れの薬を作るときもバイオテクノロジーで作ることになります。


成分を作り出す菌が違えば、微妙に含まれている成分が異なりますが、同じ分子を狙って作っているため、同じような効果が得られます。


同じ効果を示す薬として製剤化されたものがバイオシミラーです。


薬価が先発品よりも安く設定されているため、医療費が軽減できます。


インスリングラルギン
インスリンリスプロ
インスリンアスパルト

これらがインスリン製剤のバイオシミラー製品です。

インクレチン関連薬はまだ特許が切れていないため、バイオシミラーはありません。

 


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