☆本日のポイント
 花粉症治療薬で血糖値が上昇することがある

もはや国民病と言われている花粉症。

花粉症に悩まされている人は二人に一人だそうです。

当然、糖尿病患者さんも花粉症の方がおられるでしょう。

糖尿病は発症しないように生活習慣を改善する予防が大切と言われていますが、花粉症も同じく、薬物療法での予防と、マスクや眼鏡を装着する対策が重要と言われています。


さて、花粉症に対して対策を怠り、鼻の奥や喉が腫れたり、眼、耳の中や皮膚のかゆみ、咳などの諸症状が現れてしまってから治療すると、とても強い薬を使わざるを得ないことがあります。

その強い薬とは、ステロイド。

よく耳鼻科から処方される薬に

『セレスタミン配合錠』

があります。

ジェネリックの名称は
・エンペラシン配合錠
・サクコルチン配合錠
・ヒスタブロック配合錠
・プラデスミン配合錠
・ベタセレミン配合錠
です。セレスタミンと同じ成分です。

この薬1錠には、
ベタメタゾン0.25mg
d-クロルフェニラミン2mg
が入っています。

ベタメタゾンはいわゆるステロイドの副腎皮質ホルモン剤、d-クロルフェニラミンは第一世代抗ヒスタミン薬です。第一世代の中では眠気は少ない方ですが、現在発売されいてる抗ヒスタミン薬と比較すると、かなり眠気が強い薬となります。


このベタメタゾン0.25mgはプレドニン換算で2.5mgに相当し、炎症は強く抑えてくれますが、血糖値は上昇に転じます。

そのため、糖尿病の方が内服すると、血糖値は上昇します。

糖尿病予備軍の方でも、血糖値は上昇傾向となります。

つまり、糖尿病の方に内服をおすすめしにくい薬なのです。

しかしながら、急激な腫れをおさめてくれるお薬としては非常に優秀ですので、時に併用されます。

そうならないためにも、鼻や喉、眼に花粉が付着してアレルギー反応がおこり、炎症を引き起こす前に、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬での治療が重要となります。


ただし、局所で用いるステロイド薬、例えば点鼻薬、吸入薬、塗り薬の全身作用は適正な使用量において非常に少なく、血糖値への影響は無視できます。


花粉症によるイライラもストレスの要因。ストレスも血糖値を上昇させます。
クリーンな空気のお風呂をゆっくり入って、たくさん深呼吸して、リラックスするとよいですね♪


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