☆本日のポイント
  ビグアナイドとSGLT2阻害薬は事前に休薬する

手術の前にはお薬を休薬します。

この基準に、全身麻酔、局所麻酔の基準はありません。
「手術」となっていますので、主治医が手術後も食事ができる、水がのめる、と判断した場合には、休薬する必要はないかもしれません。


ただ、手術に使用した麻酔の影響などで、嘔気を伴うことも多く、ストレスで胃腸の調子を悪くしたり、術後食事がとれない状態であったりすることも想定されるため、あらかじめの休薬を考えておく必要があります。

多くの薬は当日の休薬で問題ありません。

覚えておくのは、ビグアナイド(メトホルミン)とSGLT2阻害薬です。
・ビグアナイド 2日前に休薬水分摂取量の低下により、薬物の排泄が遅れ、乳酸アシドーシスという重大な副作用が出現する可能性がある。
・SGLT2阻害薬 3日前から休薬:尿糖を断続的に排泄するため、脱水と糖質の摂取量低下によりケトーシスという重大な副作用が出現する可能性がある。


とはいえ、できものを取る、白内障の手術をする、などの食事に影響がほとんどないと想定される場合は休薬しないケースもあります。また、通院の歯科手術で、内服を継続していたが、食事量が著しく低下してケトーシスで入院加療となったという報告もあり、食事ができなければ薬をのまない、という薬もあるという認識を持って指導する必要がありますね。    

 


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