今日は日頃気になっていた漢方の講座を受けてきました。
★漢方について
「生薬を煮出して飲むもの」と「エキス剤」の2種類。
・エキス剤:病院で出してくれるツムラの漢方。
1950年代にが開発された、工場で作って大量生産されたもの。
現在、国では薬は認証されているが、漢方は認証には結びつかず、規定外での対応。
ということもあり、漢方は病院で出たり、漢方の専門店があったり、バラバラとした状態での販売になっている。
湯飲みに入れてカラカラ溶かして飲むと即効性がある、特に風邪の時など。
・漢方:生薬をお湯で煎じたものを飲む。
例:葛根湯(湯で煎じて飲むので、湯という字がつく。)
漢方専門店に行けば、その人の体や状態に合わせて選ぶことができる、オーダーメイド可能。
ちなみに最近では癌治療の薬もオーダーメイド化されてその人の体に合わせて作られるようになっている。西洋医学も東洋医学に近づいてきているとのこと。
漢方は飲んだ時の実感も大切。(舐めてみたり、嗅いでみたり。)→感覚が大事。数ヶ月〜1年飲んでるうちに感覚が合わなくなってきたりする。その時はその漢方が体に合わなくなってきている場合が多い。
★丸散:ハチミツを混ぜて丸めたもの。
2大婦人科に効く漢方
★当帰芍薬散:
当帰:血を補ったり温める。(止血も)女性ホルモンに良い。
芍薬:血を和ます/筋肉のつりを和らげる。(生理痛・足のつり)
散:挽いて粉状にしたもの。
「血」:血のめぐり
使用される生薬:芍薬、当帰、川芎(読み方:センキュウ)
「水」:むくみ、めまい、頭痛、尿
茯苓(読み方:ブクリョウ 松の根本に生えている、精神安定効果)、蒼朮(読み方:ソウジュツ)、沢しゃ(読み方:タクシャ 尿・むくみトラブルに良い。)
効能:婦人科全般(竹久夢二の絵にあるように色白で華奢な感じのする女性に効く。)アルツハイマーにも良い。
★桂枝茯苓丸
瘀血(血がドロドロ)体質の人向け(肩こり、生理痛、便秘、舌の裏が紫、肌のシミ、ぶつかるとアザが出来やすい、静脈瘤が出来やすい。)
使用される生薬:桂皮(シナモン)、桃仁(桃の種の中の実を使う)、牡丹皮
温める生薬の例
桂枝:散寒(体を温めて寒邪を外へ追い出す)、発散、発表(体の内に入ろうとする邪気を体の外へ散らす働き)
生姜(ショウキョウ):胃腸の水ハケをよくする。
当帰:血を補う。
紫雲膏(しうんこう)という軟膏があるが、当帰が入っていて、しもやけ・痔・やけど・切り傷に効く。