こんにちは。からだプランの橋本です。普段は総合診療医として働いています。私は中学時代にサッカーをやっていた時からの腰痛もちです。先日あった外来での会話をご紹介したいと思います。
患者さん 「こんにちは先生。あれ、何で立ち上がってるの?」
橋本 「はいこんにちは。いやね、腰が痛すぎて座れないのよ。」
患者さん 「先生お若いのに。よしよし。大丈夫?」
橋本 「これじゃどっちが患者か分かんないな(´・ω・`)」
患者さん 「もしかして坐骨神経痛?」
橋本 「そそ。俺の場合は椎間板ヘルニアからきてるものだけどね。」
患者さん 「ふっふっふ、どうだ、患者さんの気持ちが分かったか~。これに懲りて普段からあたしらに優しくするんだな~。ウリウリ~(´◉ ౪ ◉)」
橋本 「くっそ~~本当に辛いんだよおおおお(/ω\)」
という事で、今日は「長時間座っていると痛い腰痛」について書いてみたいと思います。
☆そもそも姿勢が間違っている
ご存知の通り、人間の身体は重力の影響を受けて生きています。
その時に、変な姿勢をずっと続けていると、負担がかかりやすい場所が出てきてしまいます。その時に痛みやすいのは、骨と骨がくっついている場所、すなわち関節です。
人間の身体には沢山の関節がありますが、特に負担がかかりやすい場所は、首と腰と膝です。
それらを痛めないためには、正しい姿勢を学ぶ必要があります。後ほどご説明いたしますね(^^♪
☆腰の痛みとは言うけれど
腰の痛みと一口で言っても、急に痛くなるもの(急性)と、いつも何となく痛いようなもの(慢性)の二種類があります。また、前かがみになると痛みが出るものや、後ろにそると痛みが出るもの、それ以外のもので、やはり原因が異なります。原因が異なれば、当然治療も変わってきてしまいますので、正しい診断をする必要があります。
腰痛の診断の仕方については一言で説明する事は難しいのですが、椎間板ヘルニアかどうかを見分ける簡単な方法の一つとして、SLRテストという方法をご紹介します。
SLRテストというのは、仰向けになった状態で、片方の足を延ばしたまま、ぐぐぐっと上にあげていくというものです。もし椎間板ヘルニアであれば、ある程度まで上げていくと、腰やお尻に痛みやしびれが走ってしまいます。はい、私はこれ、すっごく痛いです(´・ω・`)
繰り返しますが、腰の痛みだと思っていた時に、別の病気が隠れている事もあるので、注意が必要です。もし腰が痛くなって治りが悪い場合には、決して無理をせず、我慢をせずに病院を受診してくださいね。
☆長時間座れない腰痛の原因
今回のコラムの、長時間座っていると痛い腰痛と言うのは、原因として一番多いのは、椎間板ヘルニアです。腰椎の間にある椎間板という部分の「髄核」という部分が外にはみ出してしまい、炎症が起きて痛みを出してしまっていたり、それが神経に触れてしまってしびれを出してしまっていたりするものです。症状の名前としては「坐骨神経痛」という名前を使う事もあります。
どうしてそうなってしまったかというと、やはり姿勢が間違っていたために、本来なら身体中で分散されるはずの重みが、腰に集中してしまった可能性があります。また、座っている姿勢というのも、とても腰に負担をかけてしまいます。物理的には立位の1.85倍にもなると言われています。
☆どうしたらいいのか
そんな椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛ですが、具体的にはどのようにすればいいのでしょうか。現実的なものをいくつか挙げてみますので、出来そうなものを採用してください。
①普段から正しい姿勢をとる
正しい姿勢は、壁を背中に着けて、後頭部と肩甲骨とおしりとかかとがきちんとくっついている姿勢です。
そのために意識する事は「顎を引く」「肩を開く」「腰をそる」「膝を伸ばす」「重心は身体の後ろの方に」ということです。壁を使って一度確認してみて、普段から心がけるようにしてください。慣れてくると、いかに普段から自分が前かがみの姿勢だということに気づくと思います。
②正しい姿勢で座る
そもそも座る姿勢自体が腰に負担がかかってしまうのですが、座っている姿勢にも負担がかかりにくい姿勢があります。それは、膝とお尻の部分を90度の角度にして、背筋を伸ばす事です。肛門の部分ををキュッと閉めて座るように意識するといいと思います。これを「骨盤を立てる」と言います。
③座っている時間を短くする
デスクワークの人は、トイレに立ち上がったり、よく歩いたり、同じ姿勢を続けないようにすることが重要です。色々な姿勢を取るようにしましょう。
④椅子を少し高めに、そして固めにする
そもそも座る姿勢自体が腰に負担がかかってしまうのですが、柔らかい椅子は、骨盤が寝てしまい、腰に負担をかけてしまいます。
⑤バッグを軽く、出来ればリュックサックに
私はパソコンにこだわりがあるので、かばんがとても重いです。また、リュックは大嫌いで、私の中でこの項目に関しては不採用にしていますが、可能な方は是非検討してみてください。
⑥布団を固く、枕を低くする
なぜこうするのかというと、柔らかい布団や高い枕は、寝返りを困難にしてしまい、寝てる間に同じ姿勢を続けなければならなくなってしまうからです。沢山寝返りをして、腰にかかり続ける負担を減らしてあげましょう。
☆今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。からだプランでは、このような健康コラムで知識を、プラン(体験)で実際に身体を動かして、女性が理想の身体を目指すために必要なホームページを作っています。是非一度ご覧くださいませ。頑張って作っているので、きっと楽しいと思います(*´▽`*)
以上、からだプラン代表医師の橋本でした。