こんにちは。からだプランの橋本です。普段は総合診療医として働いています。

今回は、他のコラムとちょっと違う様子で、「医師が思う病院の限界」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。まあ、医師と言っても私の意見なので、みんな同じだと思わないでくださいね。一意見です。

 

☆そもそも病院って何をしているの?

病院や医師は何をそんなに忙しそうにしているでしょうか。まずは前提として、患者さんの診察が一般的にどのように行われるのかを説明したいと思います。一般的には次の流れで行われます。順序が変わる事も当然あります。

①病歴の聴取(問診)
②診察(視診、聴診、触診、打診)
③検査や画像診断
④診断
⑤治療

この流れを、一日に大体50人~60人ほど行います。頭の中では常に5~15人程の医療が同時に行われている形です。検査に行ってもらってる最中に、他の患者さんの診察をしたりって感じですね。全てが終わった頃には、飲みに行く力も残っておらず、ぐったりしています。

 

☆なんでこんなに待ち時間が多いの?

先程のお話から察してくれる方もいるかもしれませんが、一番時間がかかるのは、圧倒的に①の問診です。ちょっと外来の様子をのぞいてみましょう。

橋本 「(ピンポーンという呼び音)○○さん、2番診察室にお入りください。」
患者さん 「すいません、一週間前から頭が痛くて。」
橋本 「あら、それは大変ですね。どのような痛みですか。」
患者さん 「ずきんずきん、と拍動するような痛みです。」
橋本 「では今までに同じような症状になった事はありますか。」
患者さん 「はい、1年前に同じ時期に。それで病院に行ったら、気のせいだって言われて、気づけば治ってて。」
橋本 「なるほど。その時の痛みと同じですか?」
患者さん 「いや、今回は少し違う気がします。」

原因を探るのに、問診は必要不可欠です。問診をしっかりとる事が、正しい診断、そして治療につながる事を、医学生や研修医は徹底的に叩き込まれます。そして、その成功体験も多くあります。

しかし、次のような患者さんが多い事も事実です。

患者さん 「始めまして。いきなりですが先生、血圧って何ですかね」
橋本 「血圧ですか。ええと、どこから説明したらいいでしょう、、、」
患者さん 「全部教えてください」
橋本 「(困り顔で)えっと、血圧は血管を押す圧力の事で、強いと心臓に負担をかけてしまうから、、」
患者さん 「では先生、血管ってなんですかねえ?」
橋本 「血管は血液を運ぶ管のようなもので、全身を駆け巡っていて、、、」
患者さん 「じゃあ先生、今度は、、、」

教えるのが嫌いな先生がいるわけは無いのですが、困ってる患者さんが沢山待っている時には、、、。沢山説明して、沢山理解してほしいのは山々なんですが。ちょっと物理的に厳しいです。

 

☆そこで考えたのが、からだプランでした!

しかし、みんなが身体について考える時間が増えるのはとても嬉しい事です。問題意識をもって、生活習慣を改善して、必要な薬があればそれをきちんと内服してくれて、調子が良くなったと言ってもらえれば、それこそ冥利に尽きるというものです。私達医師は、一生懸命医学を勉強して医師になったので、それに興味を持ってくれるなんて、正直に嬉しくてたまりません。

私は、日々の診療の中で、「医学の面白さを十分に伝える事が出来ない」という事が、病院の限界だと考えるようになりました。病院は治療するところであり、予防について楽しく丁寧に説明をするのは難しいと考えたのです。その代わり、予防について考えるきっかけを提供できるものがあれば、それはきっと沢山の笑顔を作ることが出来る、と思ったのです。

そこから、からだプランが始まりました。からだプランは健康コラムや健康体験(プラン)を提供するホームページです。「楽しく、正しく、いい身体♪」をモットーに、楽しく医学について考えるきっかけを得られるように工夫して、頑張って作っています。沢山の人に楽しんでもらいたいなあ、と思います。

 

☆今回のまとめ

いかがでしたでしょうか。からだプランでは、このような健康コラムで知識を、プラン(体験)で実際に身体を動かして、女性が理想の身体を目指すために必要なホームページを作っています。是非一度ご覧くださいませ。頑張って作っているので、きっと楽しいと思います(*´▽`*)

 

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以上、からだプラン代表医師の橋本でした。