Hello爆笑



人生100年時代。
医療の発展などによって寿命が延び、先進国においては2007年生まれの2人に1人が103歳まで生きる時代が到来するとし話題となったのです。これまでは、ざっくり学校20年、仕事40年、その後の20年…の人生設計がありましたが、今後は100年間生きることを前提に人生を設計する必要があるのです。なかでも、「その後」の部分が注目されそうで、再就職や学びなおし、旅行、趣味といったものにあてる時間が長くなりそうです。
人生100年時代に不可欠な「健康」を求め、ジムが続々登場
当然、人生100年時代を生きるためには健康的な体が不可欠。フィットネスクラブに通い出したという人もいるのではないでしょうか。なにせ、いま、国内ではフィットネス運営事業者が増えており、RIZAPのような「結果にコミットする」とインパクトあるコピーを携え高価格な成功志向型のジムや、暗闇のなかで自転車をこいだりボクシングしたりするジムなど、これまでのイメージを覆すような新興フィットネスクラブが登場しています。これまでのコナミやルネサンスといった総合型フィットネスクラブに加えて、24時間営業を行うものや高齢女性層向けのものなど、多様化がすすんでいます。

ですが、実は日本のフィットネスジムはある問題を抱えていることをご存知でしょうか。
「フィットネスの普及率を見ると日本は3.3%となっており、これは諸外国と比較しても少ない。お隣の韓国では8%でアメリカでは18~19%と、その差は明らか。また、右肩上がりの状況でもなく2011年からずっと横ばいなのです」

その理由は、「フィットネスの目的がダイエットになっているから」。日本人の多くの方のフィットネスに通うモチベーションが健康維持よりもダイエット。体重を落とすことを目標になるダイエットでは、その数字を達成したところで終了になりがちで、その後、徐々に足が遠くなってしまうのです。
どうやら新規入会の方が一定数いるものの、それと同じくらい退会する方がいるようで、普及率という点では一向に上がる様子がないと教えてくれました。「フィットネス=ダイエット」の状況が続く限り、日本のフィットネスの普及率向上は難しいようです。
ジムは「ダイエット」ではなく「健康をサポートする」場所
さらに、日本では学校の体育や部活が運動との主な接点で、昨今話題となる縦社会の雰囲気が残ったままでのスポーツ文化です。運動は“できる人”のためであり、不条理な縦社会でも我慢できる人が続けるものとなりがちでした。
では、18~19%とフィットネス普及率の高いアメリカでは、どのように違うのか。アメリカでは各地域にフィットネスを始めバスケットボールやフットボールなどが安価で体験できる総合スポーツクラブがあり、幼い頃から家族で加入しています。そのため、スポーツは仲間や家族と共に楽しむものという認識が浸透しており、フィットネスはダイエットのために一時的に取り組むのではなく、「フィットネス=健康」として、生涯を通して体験するものという価値観が醸成されているんですね。


※ある記事から抜粋