現代社会の忙しさから朝食を抜く人が増えている昨今。

朝食代わりに牛乳やコーヒーを軽く飲んだり、バナナやサツマイモなど比較的腹持ちが良いものを食べる人も多いのではないでしょうか。しかし、これらの食品は空腹時に摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
 

そこで今回は、空腹時に良い・悪い食べ物とその理由についてご紹介します。



空腹時に悪い食べ物


空腹時に悪い食べ物の代表格としては、牛乳、コーヒー、バナナ、トマト、サツマイモなどが挙げられます。
普段は健康に良い食品でも、空腹時に摂取すると胃腸障害、心血管疾患、糖尿病などの原因となる可能性があります。


 

牛乳


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空腹時に牛乳を飲むと、牛乳に含まれるカルシウムとカゼインというタンパク質が胃酸分泌を促進し、胃酸過多を引き起こして腹痛や下痢を誘発する可能性があります。普段から胃腸が丈夫で消化機能に問題がない場合は、空腹時に牛乳を飲んでも大きな問題はありませんが、胃腸が弱い人は空腹時の摂取には注意が必要です。

 

 

コーヒー

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空腹時に大量のカフェインを摂取すると、覚醒効果が過剰になり、頭痛、胃痛、胸の鼓動、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。コーヒーも牛乳と同様に胃酸を過剰に促進し胃壁を刺激するため、普段から胃腸障害を持っている人は空腹時の摂取には注意が必要です。

 


 

バナナ

 

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バナナは体に良いマグネシウムをはじめとする栄養素が豊富で、少量の摂取でも満腹感を得られる食品ですが、空腹時に摂取すると、バナナに含まれる大量のマグネシウムが血管内のカリウムのバランスを崩し、心血管系に負担をかけるため、空腹時の摂取には注意が必要です。
 

トマト

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完全食品の一つとして知られるトマトも、空腹時に摂取すると健康に悪い食品の一つです。トマトに含まれるペクチンという成分が胃酸と結合して化学反応を起こし、この反応によって腹部が膨張して消化不良に加え、痛みを引き起こすため、空腹時の摂取には注意が必要です。また、タンニン酸が胃酸度を高めて胃潰瘍を引き起こす可能性があるため、空腹時には摂取しないことをお勧めします。

 

 

 

サツマイモ

 

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食事代わりに多く摂取されるサツマイモは、空腹時に摂取すると含まれるアミロース、タンニン成分が胃壁を刺激して胃酸過多となり、胸焼けを引き起こします。また、糖尿病がある場合、空腹時にサツマイモを摂取すると血糖値が上昇する可能性があるため、サツマイモは空腹時に注意すべき食品の一つです。




 

空腹時に良い食べ物

空腹時に摂取しても良い食べ物としては、ブルーベリー、蜂蜜、ジャガイモ、卵などが挙げられます。

 

 

ブルーベリー



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ブルーベリーに含まれる抗酸化成分は、血圧と代謝の調節に良いとされています。脳を刺激する効果も持ち、空腹時にブルーベリーを摂取すると、血圧を安定させ、代謝を促進し、記憶力増進に効果があるとされています。

 



 

蜂蜜


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空腹時に蜂蜜を摂取すると脳を活性化させ、体に活力を与え、目覚めの役割を果たします。また、蜂蜜は血圧調節と疲労回復にも効果があり、蜂蜜の甘さが気分を良くするホルモンであるセロトニンの分泌を促進し、ぬるま湯と一緒に飲むと気持ちの良い一日をスタートすることができます。

 



 

ジャガイモ


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ジャガイモには、デンプン成分をはじめ、体の粘膜を丈夫にするビタミンB、ビタミンCが豊富に含まれており、胃酸が分泌されても胃壁を保護するため、空腹時に食べても良い食品の一つです。また、満腹感を与えてくれるジャガイモには大量のカリウムが含まれており、体内に蓄積された不要なナトリウムの排出を助け、血圧を正常値に調整するため、高血圧予防にも効果があります。

 


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完全食品であり、低カロリー高タンパク質食品である卵は、胃を刺激しないので、朝の空腹時に食べても良い食品です。特に、消化時間の長いタンパク質を多く含んでいるため、少量の摂取でも満腹感を得られるので、朝食代わりに最適です。
 


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どんなに忙しい社会でも、朝食を抜くことは良くありません。多くの専門家も、脳の活動と健康のために朝食を推奨しています。

しかし、どうしても朝食を抜くことができない場合は、上記で紹介した空腹時に食べても良い食品を食事代わりに手軽に摂取し、栄養バランスを調整。



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