エアコンを常時かけ、乾燥した室内環境、マスク着用によって息が目に上がり、長時間モニターを見ているなど、近年多く発生しているのがドライアイです。
ドライアイには点眼薬の人工涙液を使用しますが、いつまで使用して廃棄すればよいのか分からないことが多いです。
そこで、近年多く発生しているドライアイの症状、原因、そしてよく使用する点眼薬の人工涙液の有効期限について説明します。
ドライアイとは?症状は?
目が乾燥することで生じる疾患で、涙の潤滑油のような涙不足によって目の表面に刺激を与える涙膜疾患をドライアイといいます。
ドライアイだと感じる症状は、目の乾燥、目に砂が入り込んだような異物感と刺激感、灼熱感、眼球痛、目の霞み、目が疲れやすいなどです。
ドライアイの発生原因
- 目の疲労
コンピューターやスマートフォンの使用増加により、画面を見つめながら過度に集中することになります。
このとき、通常の生活よりまばたきの回数が減り、目の表面の涙が乾きやすくなり、ドライアイが発生します。
- 大気汚染
微小粒子状物質や黄砂による大気汚染が目に影響を与え、ドライアイの症状を引き起こします。
外気が悪い時の外出時に目がしみるのは、まさにこのためです。
特に微小粒子状物質や黄砂がひどい春先に、ドライアイの症状で治療を受ける患者が多いと言われています。
- 基礎分泌涙液不足
出典:pixels
ドライアイは、基礎分泌涙液が不足すると発生します。
基礎分泌涙液は、いくつかの役割を果たします。
- 目を常に潤し、角膜と結膜に栄養供給を行う。
- まぶたがスムーズに行き来できるようにし、目に傷がつかないように潤滑油の役割を果たす。
- 細菌や病原体から目を守る役割を果たす。
- 角膜に酸素と栄養素を供給する。角膜には血管が存在せず、涙だけが角膜に酸素と栄養素を供給することができます。
このように、基礎分泌涙液が不足すると、ドライアイだけでなく、他の目の病気も引き起こす可能性があります。
- 目の油腺である「マイボーム腺」の詰まり
出典:アグジョムパン / 韓国 ブログ
目の表面に水分をコーティングする油が、マイボーム腺と呼ばれる油腺から分泌されます。
マイボーム腺は、まぶたの上下に20~30個存在し、私たちがまばたきをするたびに油が分泌され、涙膜表面の水分蒸発を防ぐ役割を果たします。
このような油腺の入り口が老廃物や細菌で詰まったり、炎症を起こしたりすると、油が分泌されず、脂質層が崩壊します。
すると、涙がすぐに乾いてドライアイを引き起こします。
点眼薬の人工涙液の有効期限
ドライアイの治療には、基本的には人工涙液を使用します。
人工涙液の中でも、ヒアルロン酸配合の点眼薬は、目の水分保持に役立ちます。
ヒアルロン酸0.1%配合の点眼薬は薬局で購入可能で、ヒアルロン酸0.3%高濃度配合の点眼薬は医師の処方で購入可能です。
点眼薬の人工涙液に記載されている有効期限は、開封前を意味するものであり、食品の有効期限と同じ意味ではないことを認識しておく必要があります。
容器入りの多回用点眼薬は、開封後1ヶ月以内に使用して廃棄することを推奨しています。使い捨ての人工涙液は、開封後24時間以内に使用して廃棄することを推奨しており、保管方法によっては使用期限が短くなる場合があります。
健康な目のために
- 乾燥しすぎない環境で適切な湿度を保つ。
- 目の疲労を軽減するために、10分程度目の蒸しタオルや意識的に目をよく閉じることも、ドライアイの悪化を防ぐことができます。
また、ドライアイで点眼薬の人工涙液を症状緩和のために使用したのに効果がない、または症状が悪化するような場合は、開封日を覚えて、使用後は廃棄してください。
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