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シャキシャキ食感が特徴の「コールラビ(Kohlrabi)」は、ドイツ語でキャベツを意味する「コール(Kohl)」とカブを意味する「ラービック(rabic)」の合成語で、名前の通り、キャベツとカブを交配させた野菜です。
日本では「カブキャベツ」とも呼ばれるコールラビは、キャベツと同様に緑色と紫色があり、一見するとカブに似ていますが、カブ特有の辛味よりも甘味が強く、主に生で食べたり、ジュースにして飲んだりもします。
コールラビはカロリーが低く、食物繊維が豊富で、ビタミン、ミネラル、抗酸化成分を豊富に含んでいるため、人々にウェルネスポードとして愛されている野菜の一つです。
コールラビの主要栄養成分とその効果
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1. 水分 + 食物繊維
一般的に、コールラビのカロリーは100gあたり27kcalと非常に低い。コールラビの90%ほどは水分で構成されており、食物繊維はキャベツよりも約1.5倍多く含まれているため、摂取時に満腹感を与えるだけでなく、便秘予防にも効果的であるため、ダイエットに良い食品です。
2. ビタミンC
コールラビは、美肌効果で知られるビタミンCを100gあたり62mg程度豊富に含んでいます。継続的に摂取すると、ビタミンCがコラーゲンの合成を促進し、抗酸化作用により、老化の原因である活性酸素を除去して、健康な肌を作るのに効果的です。
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3. アントシアニン
特に紫色のコールラビに豊富に含まれるアントシアニン成分は、悪玉コレステロール(LDL)の値を下げ、優れた抗酸化作用により、活性酸素による体内の細胞の損傷を防ぎます。血液内に不要に蓄積されたコレステロールや中性脂肪を抑制し、高血圧や心血管疾患の予防に優れた効果を持っています。
アントシアニン成分はコールラビの皮に最も多く含まれているため、皮ごと食べるとより効果的であることがわかっています。
4. グルコシノレート
コールラビは、ガン細胞の成長を抑制する強力な抗癌作用を持つグルコシノレート成分を、一般的なカブの約13〜29倍含んでいます。
この成分は、コールラビが消化される過程で「スルフォラファン」という成分を生成します。米国のジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、グルコシノレートから分解されたスルフォラファン成分は、ガン細胞の成長を抑制する強力な抗癌作用を持つことが明らかになっています。
また、様々な癌だけでなく、胃腸、心血管疾患、糖尿病の予防にも効果的であることが多くの実験で証明されているため、健康に非常に有益な食品です。
コールラビの摂取時の注意点
コールラビに含まれるグルコシノレート成分は、人体への影響は微々たるものとされていますが、ヨウ素の摂取を妨げるため、甲状腺疾患の患者さんは過剰摂取に注意する必要があります。
また、豊富な食物繊維が原因で消化過程でガスが発生しやすくなり、腹痛や下痢を引き起こす可能性があるため、1日1個未満に過剰摂取に注意する必要があります。
コールラビの栄養成分を最も効率的に摂取するには、生で摂取するのが最適です。
前述したように、コールラビの皮には多量の抗酸化成分アントシアニンが含まれているため、皮ごと摂取するのが最適ですが、高い糖度と独特のシャキシャキとした食感を活かして、漬物、キムチ、ピクルス、サラダなどに美味しく調理して摂取すると良いでしょう。