寒い冬になると必ず食べたくなる果物といえば「みかん」ですよね。

甘酸っぱい味わいと豊富なビタミンで、食べ始めると止まらなくなる美味しさです。

スーパーで見かけるみかんはどれも見た目が似ていますが、実は様々な種類があるんです。

今日は、どんな種類の「みかん」があるのか、種類と効能についてご紹介します。

 


 

みかんの種類


みかんは基本品種の「温州みかん」と、海外品種との交配によって生まれた「清見」、「韓果房」、「天恵香」、「黄金香」、「レッド香」に分類できます。

温州みかん

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「温州みかん」は、私たちが普段食べているみかんの代表品種で、中国南部の温州を原産地とするみかんです。

日本で作改良された温州みかんは、おなじみの「済州島みかん」として、国内栽培の約90%以上を占めています。

皮が薄くて剥きやすく、糖度は8~11度程度と様々です。

清見

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「清見」は、温州みかん品種の「宮川早生」とオレンジ品種の「トロビタ」を交配して生まれた品種です。

皮が厚くて剥きにくく、糖度は11~12度程度と他の品種に比べて低いと評価されていますが、みかんとオレンジの長所を兼ね備えた果物です。

清見はオレンジの香りを持ちますが、オレンジよりも果肉が柔らかく果汁が豊富で、独特の酸味を楽しめます。

韓果房

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「韓果房」は、日本で温州みかんと清見を交配して育成された品種で、頂点部分が韓凌山の白鹿潭のように盛り上がっていることから「韓果房」という名前が付けられました。

韓果房は皮が厚いですが、剥きやすく、糖度は13~14度程度と高く、人気があります。

 

 

天恵香


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オレンジとみかん類の交配種である「天恵香」は、甘い味が強く、「香りが千里をわたる」という意味のとおり、香りが非常に良く、酸味が少ないのが特徴です。

糖度は13度程度と、韓果房と同様の高さです。

天恵香はビタミンCだけでなく、ビタミンAも豊富で目の健康に良く、カロチノイド成分が含まれているため、老化防止にも役立ちます。

 

 

 

黄金香

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「黄金香」は、韓果房と天恵香を交配して作られた品種で、果肉がぷっくりとしていて果汁が豊富、酸味が少ないのが特徴です。

糖度は12度程度と、レッド香や韓果房よりも少し低めです。

 

 

レッド香

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「レッド香」は、日本で韓果房とみかん類を交配して作られた品種で、皮が赤いことからレッド香と呼ばれています。

果肉の食感がサクサクとしていて独特な食感が特徴のレッド香は、皮が厚くて剥きにくく、糖度は13~14度程度と高いです。

 

 

 

冬のビタミン補給に最適なみかん

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私たちが一般的に知っているように、みかんはビタミンCを非常に豊富に含んでいます。

優れた抗酸化作用で免疫力を高め、皮膚や粘膜を丈夫にし、新陳代謝を活発に助けてくれます。

みかん1個には30mg以上のビタミンCが含まれており、2~3個食べると、成人1日のビタミンC推奨摂取量である100mgを簡単に補うことができます。

また、みかん類にのみ含まれていると知られているビタミンPは、抗酸化物質であるフラボノイドの一種であるヘスペリジンという成分が含まれており、中性脂肪やコレステロール値を下げて血管の健康に効果があり、コラーゲンの生成を助けて肌の老化を防ぎます。

みかんを食べるとき、表面に付着した白い皮「みかんラク」を剥がして食べる人がいますが、この皮にはビタミンPと食物繊維であるペクチンが豊富に含まれているため、一緒に食べると便秘予防効果が期待できます。

 

 

私たちが一般的に知っているみかんは温州みかんですが、みかんは交配方法によって、上記で紹介した品種以外にも100種類以上あります。
 

見た目は似ていても、どのような品種と交配させたかによって、味や香りが異なる魅力を持つみかん類。

様々な品種を味わって、冬を乗り越えましょう。

 

 

 

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