基礎化粧品とは、洗顔や化粧水、乳液などスキンケアを目的とした化粧品のこと。海外メーカーや薬剤メーカー、高級ブランドから自然派化粧品まで、様々なタイプが発売されていますが、あまりに多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。基礎化粧品は高価であればいいというわけではなく、自分の年齢や肌タイプに合ったものを選ぶことが大切です。

 

どこからどこまでが基礎化粧品?まずは基本知識をおさらい

 

基礎化粧品というと、どこまでの範囲を指すのか、疑問に思う人もいるかもしれません。一般的に基礎化粧品とは、クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、美容液、クリーム、ジェルなど、肌を清潔で健康な状態に保つことを目的とした化粧品のことを言います。保湿を目的としたパックや、日焼け止め乳液なども基礎化粧品に含まれます。

 

また最近では化粧水・乳液・美容液が一体となったオールインワンタイプや、化粧水と乳液の間に使う、角質除去を目的とした拭き取り化粧水、目元専用美容液や角栓パックなど、ピンポイントに特化した基礎化粧品もたくさん発売されています。

 

知っていますか?基礎化粧品の働きと正しい順番とは

 

女性ならほとんどの人が基礎化粧品を使っていると思いますが、個々の化粧品の目的や働きまできちんと把握できているでしょうか。基礎化粧品は正しい順番で使わなければ意味がありません。そのためには、まず何のためにその化粧品を使うのか知ることが大切。まずは基礎化粧品の目的をおさらいしましょう。

 

クレンジング: ファンデーションなど多くの化粧品は油分が入っているため、通常の洗顔料や石鹸では完全に落とすことができません。そのため、メイクを落とすことに特化した基礎化粧品がクレンジングです。オイルやジェル、泡タイプなど様々な種類があり、洗顔料と一体になったものもあります。

 

洗顔料・洗顔石鹸: クレンジングをした後、皮膚の表面や毛穴に残った汚れを落とすために使う、洗顔のための化粧品です。ペースト状や泡状、固形や粉末など様々なタイプがあります。

 

化粧水: 洗顔後、乾燥しやすい状態になった肌に水分を与え、皮膚を整える働きのある化粧品です。洗顔後、時間を空けずにすぐ使うようにしてください。

 

乳液: 肌に油分を与える目的で使用される化粧品。化粧水の水分が蒸発しないよう、肌に蓋をする役割があります。化粧品の下地として使われる場合もあります。

 

美容液: 肌の調子を整えるために使用する化粧品で、保湿や美白などの有効成分が入ったものも多くあります。化粧水の後で使用することで、肌に浸透しやすくなります。

 

クリーム: 乳液と同じで、肌に蓋をする目的で使われる化粧品。保湿力が高いので、しっかり水分や栄養分を閉じ込めたい人には適しています。

 

ジェル: クリームと同じ働きがあり、保湿力が高いのが特徴。クリームの代わりに使用する人も多いです。

 

基礎化粧品は正しい順番で使うことが大切。化粧水まではだいたい分かっていても、保湿を目的とした美容液、乳液、クリーム、ジェルなどは順番が曖昧な人も多いのでは?スキンケアの順番は、クレンジング→洗顔→化粧水→美容液→乳液→クリーム(ジェル)が正解。角質ケアの拭き取り化粧水は化粧水と美容液の間に、アイクリームはクリームの後に塗ってください。この機会に正しい順番を覚えて、効果的にケアしましょう。

 

その基礎化粧品選び、間違っていませんか?正しい選び方のポイントは?

 

基礎化粧品というと、有効成分がたっぷり入った高価なものほどよいと思いがちですが、一概にそうとは言えません。大切なのは自分に合った化粧品を選ぶこと。年齢によって適した化粧品は違いますし、オイリー肌や敏感肌など肌質の違いも考慮に入れる必要があります。また高価な化粧品だと、けちけちしてしまって必要な量を使いにくい場合もあるので、惜しみなく使える、家計に見合った価格のものを選ぶことも大切です。

 

では、まずは年齢別におすすめの化粧品をご紹介しましょう。

 

 

無理のきく20代は、10年後を見据えた、しっかりした肌ケアを

 

20代は肌の状態が良いので、目立った肌トラブルも少ない時期。ついメイクにばかりに力が入り、肌のケアをおろそかにしがちです。しかし、ここでしっかり手入れしておかないと、10年後に差がついてしまいます。20代はまだ新陳代謝も盛んなので、肌の自主的な働きを助けるような、シンプルな化粧品がおすすめ。人気は「オルビス」や「ファンケル」など、無添加の化粧品シリーズです。

 

シミや皺が気になり始める30代。悩み別の有効成分で適切なケアを

 

肌が下り坂に差しかかる30代。加齢とともに、シミや皺、たるみなど、肌の衰えが気になり始める頃です。肌に潤いを保つ成分は、年齢とともに減少の一途をたどると言われています。そのため、足りない分は有効成分が入った化粧品で補う必要があります。美白や潤い、乾燥など、自分の肌トラブルに適した成分を含む化粧品を選ぶようにしましょう。

 

40代は本格アンチエイジングケアで、ふっくら肌を保つ

 

40代になると、シミや皺が増え、肌の本格的な老化が気になってきます。肌の老化を招く主な原因は乾燥。つまりいかに保湿をしっかり行うかで、肌の老化を防げるかどうかが決まるのです。40代からの肌ケアは、ビタミンCやセラミドが配合された、保湿力の高い化粧品を選ぶようにしましょう。

 

いかに美肌成分を浸透させるか。50代は専門家コスメが人気

 

50代になると、肌の若返りを促すペプチドやEGFといったアンチエイジング成分に注目が集まるとともに、肌にいかにそれらの成分がしっかりと浸透するかも重要になってきます。そのため、エステサロン仕様やドクター開発など、専門家が携わったコスメが選ばれる傾向にあります。

 

おわりに

 

基礎化粧品の選び方は、自分の年齢や肌質に合わせて選ぶことが重要です。高価なものが必ずしも良いわけではなく、継続して使える価格帯で、自分の肌に合ったものを見つけることが大切です。毎日のスキンケアを通じて、健康で美しい肌を手に入れましょう。