私は未だに
時々 姫の存在をほんの一瞬
忘れることがあります。
寝起きの一瞬。
姫が横に寝ているのをみて
ぬくもりを感じて
あぁ～～ 私にこどもがいる
それは夢ではなかったんだ・・・
と。
長いこと夫婦2人の生活でした。
私がどんなに子供を欲しがっても
子供をもつことを
恐怖に感じている旦那さんは
それを想いを拒絶する。
この人生では
子供とはご縁がなかんだ・・・
何度も言い聞かせる私。
そして
そう思っても時々こみあげてきた想い。
そんな生活の中で
衝撃的にできた赤ちゃん。
そしてそれもつかの間で
襲い掛かった原因不明の病気。
命の期限。 選択。
誰も赤ちゃんが無事に生まれるなんて
信じてくれませんでした。
首も指も動かせず
無機質な天井しか見えない1週間。
その時だって十分最悪と思えるのに
1時間後は更に最悪が深まり
今の現実が変わっているかもしれない恐怖。
その中で感じた悟りのようなもの。
あの日々が色濃く
私のどこかに記憶されているのでしょうね。
姫のほっぺが好き。
ふっくらともっちりしていて
キスをすると
跳ね返ってくる感触。
寝ている姫にキスをすると
寝ぼけながら
はいはい・・・とばかりに
背中を軽く叩き対応し寝ている姿
どんどん大きくなっていく姫に
毎日 お恥ずかしながら
涙してしまう母なのです。