先日 姫とふたりで
看護士Ｍさん(６０代？女性）の家に遊びに行った。
「アロマをもって来て」そう言われて
よくわからないまま訪問。
広いリビングに案内されてやっと理解できた。
患者さんがリビングで寝泊りしていた。
その方は体中にガンが広がり
とてもとてもつらそうだった。
「アロマトリートメントしてあげて」
Ｍさんにそういわれてすぐに脚のトリートメントを
やさしく やさしく ただ やさしく
２０分ほどおこなう。
レモンを１滴だけアプリコットカーネルオイルにまぜて。
とても喜んで頂けた。
体中から汗がにじみ出て
「いたみをその瞬間だけ忘れることができる」
と穏やかな顔になって下さった。
そして、私が姫や旦那さんにはよくしているけれど
第三者にしているのを姫ははじめてみた。
「ママ、姫にいつもやってることがお仕事だったんだね」
３歳ながら感慨深げにつぶやき、おとなしくしていた。
察してくれたのね。ありがとう。
その間にＭさんがお昼を用意してくれて
終了後 Ｍさんと姫と３人で食べる。
お料理上手のＭさん。
彼女もガンを患ったことがあるので
食事にはとても気を使われている。
野菜メインですごくすごくおいしい
姫はいつも以上にがっつりたべまくった
小雨の中犬の散歩に一緒に行き
お風呂にも入れてもらって
やさしいＭさんにすっかり姫はメロメロだった。
それにしても Ｍさんはすごい。。。
広い一軒家とはいえ、
患者さんを心配し、何日も寝泊りさせてあげる。
そうできたもんじゃない。
しかも、「看護士」としてではない。
ひとりの人と人として。
やさしすぎず、つめたくなく
必要なことを必要なときに
決して彼女は無理をしない。
５時間ぐらいの滞在だったけれど
自然体のＭさんと、
安心しきっている彼女。
時々聞くだけでも辛くなるほどの咳をして
泣くように苦しむ姿に
姉妹のように背中をさする。
だけど、Ｍさんは何かを我慢している様子はなく・・・
２４時間、何日も
正直衝撃だった。
それだけの覚悟が私にはまだないんだな・・・
そう思った。
だって、看取ることになるかもしれないじゃない。
いくら、何人もの方を送ってきたと言っても
自宅で・・・なんて辛すぎる。
勿論回復して下さることもあるかもしれない。
どっちにしたって、
自分のこころを削ってじゃないとまだできない。
それを当たり前のようにこなしているＭさん。
私には大きすぎる。
ますます 尊敬と愛でいっぱいです。
やさしいひと。
見せ掛けだけでないやさしいひと。
こういう方を言うんだろう。
私は私に出来ることを。
そう思いながら
いつかわたしも同じように大きくなれますように・・・
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