中間生で知る、ヒーラーとしての目的達成を妨げていた理由 | オーラから教えてもらえること

オーラから教えてもらえること

ハイヤーセルフ・愛の意識に繋がりベストな人生にシフトすることをサポート。スピリチュアルカウンセラー、オーラリーディング、ヒーリング、ミディアムシップなどの対面/遠隔セッション。ロサンゼルス在住、日本出張セッション

今回はライトワーカーなどにも参考になるかもしれません。前回同様、9年前にブログに書いた記事を短くまとめてみました。

 

マイケルニュートン博士(Michael Newton, Ph.D.)の4冊目にあたる、『Memories of the Afterlife』から今回はチャプター26 “Unblocking a Spiritual Goal”を意訳します。

体の症状としてあらわれているエネルギーのブロックを外すことによって、魂の目的に導かれていく変容の過程が描かれた興味深いケーススタディです。

LBL(中間生)ファシリテーターはドイツのドロシア、被験者はベンジャミンです。

(ドロシア)被験者のベンジャミンは感情的な問題を抱える控えめな男性です。感情面、セクシャル面では妻に対しても控えめであることは同じです。魂の目的が満たされていないことが、彼の葛藤の中心に存在しているのです。断続的にですが、私と彼とのセッションは4年の月日が流れていました。その後2年は、トークセラピー、ヒプノセラピー、前世療法などを含む、サイコセラピーを施していました。

彼には幼少期のトラウマがあり、これらのセッションが長い時間をかけて、深い癒しを与えたときもありましたが、決定的にブロックを取り除けたのは、LBL(中間生)セッションのときでした。そこで、驚くべき発見があったのです。

ベンジャミンは現在30歳になります。心理療法のためのクライアントとして最初に会った時、彼の持つ、稀にみる目の表情に釘付けになりました。30年間、診療していて、こんなに深みがあり、奥深い、魂のこもった目を見たことがありませんでした。イエスキリストの肖像画が思い起こされるほどでした。彼にそのことを告げたことはありませんでしたが、この後にキリストとの関係が明らかになります。

ベンジャミンは大学で映画を専攻していましたがアカデミックなライフスタイルに不満を持ち、普段から混乱しがちだった彼は、サイコセラピーを受けにきたのです。

若干の進歩があり、また、彼はヒーラーになりたいという新たな夢を見つけ、整骨療法と自然療法を勉強の大学に行くようになりました。卒業したにも関わらず、その道には行かず、彼はヘルシーフードを配達するドライバーとして生計を立てていました。

私は妻と小さな二人の子供がいる父親であるベンジャミンの選択に疑問を持っていました。彼には親として責任があるにも関わらす、ブロックされた状態で、前に進めない状態だったのです。通常のセラピーで8年が過ぎ、今回LBL(中間生)のセッションを申し込んできたのです。

ベンジャミンは自分が魂の目的を果たすという運命にどうして制限をかけてしまうのか?自分のゴールを達成するたの妨げとなっているものは何か?自分のスキルとエネルギーを自分と人々のために使うことが怖いのはどうしてなのか?地球に何が起きているのかを知るために、どのように地球とコミュニケートできるか?なぜ自分は妻や他の人たちに、愛を感じたり、表現したりできないのか?

 

ベンジャミンはすぐに深いトランス状態に入りました。幼少期のトラウマを持っているにもかかわらず、子供時代に経験した数々のポジティブな経験を思い出しました。母親のお腹の中で、自分の肉体が弱いと感じながらも、なんとか持ちこたえました。

母親が2カ月目に入ると肉体に入り込みました。「生き延びるためにそうする必要があったのです」

(ニュートン博士 注:通常、魂が胎児に宿るのは、4~9カ月の間です。なぜなら最初の3カ月では脳組織が未発達のため、魂が肉体の脳と統合するのが難しいからです)

ベンジャミンが今世の肉体を選んだ理由は、スピリットの世界とコネクトするのに、チャネリング媒体として良い相性だと思ったからです。転生の瞬間は、(魂が胎児の肉体に宿ったとき)敏感な脳と神経系のため、うなじ、首の付け根、脳にはげしい痛みを伴いました。

母親が妊娠でストレスを感じている時、彼は自分のパワフルな魂のエネルギーを使って、母親に光を送り、母親を助けました。彼は自分の魂エネルギーの85%を持って転生しているそうですが、そのエネルギーを上手く利用できていないと感じています。

ベンジャミンを前世に導きます。彼は古代地中海文化にアガソスという男性で、寺院に暮らしていました。年代や場所ははっきりとはわかりませんが、当時、癒しや知恵を求めて、人々がこの寺院に巡礼にくるとのことでした。アガゾスの仕事は、人々にさらなる気づきをもたらすことでした。思考を集中することで、テレパシーの効果を促進することができました。

ベンジャミンは楽しかった寺院でのコミュニティ生活と妻と子供たちとの再会を経験していました。寺院で催される数々のイベントに驚きを隠せませんでした。彼の持っていた貴重な知恵が、多くの人々を助けていた事実に喜びを感じていました。

次の場面で、彼は恐ろしい光景を目にしました。ローマ兵士たちが寺院を攻撃し、人々が殺されていきます。彼の家族を含む、コミュニティのほとんど全員が殺されています。驚きとショックを感じながら、彼はその場から脱出していました。

彼は守るべき価値のあるパピルスの巻物を持って逃げ出すことができたのです。その巻物に何が書かれているかをトランス状態のベンジャミンは、「パピルスの巻物が人類のための聖なる知恵に関わっている」こと以外、その内容を思い出すことができませんでした。

逃亡中、その巻物が間違った人の手に渡ることを懸念し、躊躇しながらも、山の洞窟の中にその巻物を隠しました。彼はさらに北上し、小さな村に移り住み、村人の中から何人かを厳選して、寺院で培った知恵やテクニックを伝授しました。

しかし、孤独さと悲しみと恐怖心はついてまわりました。後に彼は敵につかまり、拷問を受け、牢獄の中で息絶えました。彼の魂は肉体を離れ、中間生セッションへと移行します。

 

様々な形、サイズ、質の、無数の光が彼の周りに漂っています。彼はそれらの光を「天使」として感じます。

ベンジャミンはそれらの光を見て、自分も古くから繋がりのある光であること感じます。この天使の光たちは宇宙において、パワーのバランスをとっていることがわかります。

ベンジャミンの隣の光は水色がかった紫色で、「喜びの泡へようこそ」という意味の発音できない音の名前です。もう一つの光は純粋な赤いエネルギーで、男性性の巨人を思わせます。このエネルギーの上半身からベンジャミンは大天使ウリエルを感じます。ウリエルが彼に厳格かつやさしく批判します。

いくつもの転生でウリエルはベンジャミンにエネルギーを与え続けたにもかかわらず、彼はそれを受け取ること拒み、今でもそれを拒否しています。そのエネルギーを使用することはギフトであることにも関わらず、今だに彼は使命のために使っていないのです。

ウリエルは昔、ベンジャミンの第三の目の後ろにスイッチを設けたのですが、そのスイッチがオフになり続けているのです。オフ状態になった表面的なきっかけは、子供のころいじめにあい、憎しみに満ちた顔つきをして、第三の目からでる念のパワーを相手に送り仕返しをした現世での経験からです。

いじめっ子はベンジャミンの額から出るパワーを感じ、怖がり、逃げ去ったのです。それ以降、ベンジャミンは自分のパワーを恐れ、二度と使わないと心に決めたのです。ただこの出来事だけがオフにした原因だったのでしょうか。

セッションの中で彼は自分の魂を紫、青、シルバーおよびゴールドからなる、涙の形をした光として認識します。そして、人間としての転生に対し、長い間疲れ果て怖さを感じています。

そのことを思い出していると、髭をはやしたギリシャの哲学者たちのような、自分と同じグループの仲間たちが、白い光のお風呂のようなところで、ベンジャミンに再生のための白い光を与えはじめます。

さらに、仲間たちは、ベンジャミンが深く見る必要のある前世があることを教えてくれます。かなり前の転生で、賢い女性として生まれたときのことです。彼女と共通の目的を持つ仲間と一緒に、地球を破壊しようとしていた人々から、地球を守ろうと試みました。

彼女たちは精神を統一して、地球の破壊を止めるためのパワーを統合させようとしたのですが、それが裏目に出てしまったのです。念動のパワーが破裂して、第三の目の裏側と首の付け根のあたりに留まり、神経衰弱を引き起こしたのです。

ベンジャミンの奥深くにパワーを使うことで神経衰弱になることへの恐れがスイッチをオフにしていたのです

ベンジャミンは“ヒーリング・チーム”のガイドたちから、エネルギーブロックを取り除くための指示を受け取ります。まず、第三の目を鍛えること。意識的にガイドとコンタクトをとり、日頃からアドバイスを受け取り、実践的なレベルでのスピリチュアルなパワーを保つこと。

心を開き、自分自身を赦すこと愛を与え、受け入れること

第三の目を鍛える他の方法として、水晶を第三の目の上に置き、クリスタルの入った水を飲むこと。自然と繋がり、知覚を高め、今の瞬間に意識を保つこと。

声で特定のトーンを出すことによって周波数を合わせ、ハーブでできた軟膏を作るレシピを受け取り、首、唇、第三の目、ハートチャクラに塗ること。

ガイドたちは更にベンジャミンの今世での仕事をアドバイスします。それは、クライアントの病気の原因を見つけ、原因となっている病的なエネルギーを左手を使って取り去り、右手からヒーリングのエネルギーを患者の悪いところに送ることです。

地球の破壊への恐れを手放し、自信を持ち、スピリチュアルな世界を信じる必要があります。そういったスピリチュアルなフォーカスや信念を持つことで、人類がスピリットの世界からヘルプを受けることもあるのです。


それから、南米に住むシャーマンたちを訪ね、共通の目的を持つ人々とのネットワークを広げ、彼らとのコネクションを保ち、彼らのヒーリングワークを広めることも約束しました。ベンジャミンの魂のミッションは、知恵、知的好奇心、学習、統合をもとに、宇宙の改善に携わることなのです

彼の魂の家族は暗闇に輝く光の存在で、彼の魂の名前はアズロルといい、シルバーがかったライトブルーの水のエレメントです。最初の転生は銀河系外の他の太陽系で、少しの間、高密度物質としての意識を経験しました。それを通して、ベンジャミンは全体と繋がるという気づきを得ることができました。

地球での最初の転生は前期石器時代に遡り、肉体の中心に神聖の輝きを感じることを経験しました。

 

LBL(中間生)のセッションの数日後、保護者懇談会に行きました。懇談会の最中、部屋の隅にエンジェルのような姿の存在をはっきりと見ました。あまりにもリアルで、触れることができるのではないかと思うほどでした。しばらくして、この天使の姿の存在は、なぜそこに現れたのかを伝えてきました。

学校のあるコミュニティとの調和を強化するのを助けるために来たというのです。また、懇談会の参加者が、子供たちを愛することの重要性に意識的に気づいて欲しいとも伝えてきました。この経験を通して、ベンジャミンはスピリットの存在がどこにでも遍在することを確信したのです。彼は多次元へのコミュニケーションの扉が開かれたことに、喜びを感じていました。

現在の彼は進むべき道を理解しています。ガイドであるウリエルからの強いエネルギーを恐れずに、自由に肉体に通すことができれば、それを使ってクライアントに癒しを与えることが可能なことを知っています。

手から放出するエネルギーを使って、クライアントのブロックしたエネルギーをシフトさせることができるのです。それだけでなく、クライアントに必要な治療方法の情報を受け取り、症状の改善に貢献できるのです。

究極的には、彼は透視能力者とヒーラーとしてのミッションを果たす道へ導かれ、彼の第三の目は徐々に開かれていき、現在では、透視能力とヒーリング能力が使えるようになったのです。

時には彼の理性が、自分に起きている見えない世界のことに疑いを持つこともありましたが、「視ること」も癒しのギフトとして受けとめることができました。彼の頭に溜まり、痛みの原因となっていたエネルギーも徐々に軽減し消えていきました。

ベンジャミンは毎朝、ウリエルとガイドたちから、ヒーリングのエネルギーと自然療法のための指示を受け取っています。ガイドたちはベンジャミンのためだけでなく、彼の家族とクライアントたちのためにも有益に活動してくれているのです。

ベンジャミンの手紙に、ユリエルのパワフルなエネルギーに慣れることは簡単なことではなかったと書いてありました。どうすれば身体にスムーズに流れるようになるか学ばなければいけなかったそうです。彼は今、整骨療法士として開業しています。


ベンジャミンのケースは個人的なスピリチュアルなレベルで未解決であったトラウマを表しています。彼の場合は、自分のパワーに対する、はかり知れないほどの反動ということになります。

中間生セラピーを通して、彼には肉体的、感情的、精神的だけでなく、エネルギー的、カルマ的、スピリチュアル的にも深い癒しがもたらされました。現世において、なぜベンジャミンが破壊的な思考を持ったり、結果としていつも罪悪感を感じるのかなどの、感情面での背景も理解できました。

彼がなぜ今世、自分の能力を使って人を助けたり、癒したり、学んだり、覚醒することを怖いと思っていたのかも納得できました。それらはすべて、今世の肉体に刻み込まれていたのです。

スピリットの世界で、彼は封印されていたもののカルマ的な背景も知ったのです。それは、良いことをしようと思ったものの、頑固で人の忠告に耳を傾けず、どんな結果になる可能性があるかも考えずに、創造のパワーを使い、エネルギーが自身の中で爆発し、それが原因で神経衰弱になってしまったのです。

肉体的には、トータルの85%という、通常より多い自分の魂エネルギーを脳と神経系が受け止めることができずに、痛みとなっていたのです。

 

エネルギー的にみると、そのブロックされたエネルギーは第三の目には、自分を精神的に破壊する可能性がある、自分のサイキック能力の恐れとなって封印されていました。

われわれは、なぜ、太古の昔に起きた、未解決な問題が他の転生に持ち越されるのか理解しきれていません。それでも、ベンジャミンにとっては、このたった1回の中間生セッションで、中心となっていた封印が解かれ、深い洞察とスピリチュアルな助けを経験することができたのです。

 

彼が受け取った癒しとは、開かれた心、知識、理解、統合、赦し、愛、スピリットの世界に対する感謝です。

以上で、チャプター26の意訳は終わりです。