自分の証に合った漢方薬!?
証とはそれぞれの人が持つ体質や症状などです。
同じ病名・症状でも、人それぞれ証が違うのです。
人それぞれ証が違うため、同じ病名・症状でも処方される漢方薬が異なります
漢方では症状を見るのに虚と実があります。
体力がなく顔色も悪い弱々しい人を虚証、
元気で体力があり抵抗力もある人を実証
と分けます。
華奢な人は虚証、がっちりとした体型の人は実証といわれることがありますが、
見た目の体型や顔色で虚実は必ずしも結びつくものではないようです
虚実は正気と外邪の状態を判断する目安であります
正気は病気に対して抵抗する力、
外邪は細菌やウイルスなど外から侵入してくる悪いものです
虚は、病気に対して抵抗する力が弱まっていると、細菌やウイルスが充実しています。
正気と外邪の状態(症状)は、穏やかですが、急に病気が悪化したり慢性化しやす状態です
実は、細菌やウイルスに十分に抵抗できる力があり、正気も外邪も対等の状態です
病気の症状は激しく、重くなりますが比較的に短期間で治ります
虚証、実証は正気と邪気の力関係をあらわしているので、
それらの証をみて、慢性化した病気を気血水に不調や循環がうまくできているかを判断します。
虚証の人には、気・血・水の改善でバランスを整え、細菌やウィルスの外敵や体内反応に負けない体にする漢方薬を処方します。
実証の人には、外敵であるウィルスや細菌を攻撃し体内の反応を鎮静化し、同時に異常のあるところに偏った気・血・水のバランスを改善する漢方薬を処方します。
このように、人それぞれ異なる証により治療や漢方薬の処方は異なるのです
証が合わない漢方薬を飲むと、副作用がでるようです
原因の一つは、体質に合わない漢方薬を飲んでいることで、その状態のまま飲み続けていると、バランスの崩れた悪い体質に変わってしまうこともあるようです。
そうならないためにも、漢方独自の証を見極めることが大切ですね!