山本文緒さん。

同年代の作家さん。

2年前に急な訃報を伺った時には驚きました。

お腹の調子がおかしくて病院に行って検査。

すい臓がんと診断され、すでに末期状態だった、と。

毎年人間ドック受けていたのに、、、

余命宣告されてからの日記がこちらです。

 

無人島のふたり

 

ご主人と軽井沢で二人暮らし。

闘病の辛さとか死への恐怖とかより、遺していくご主人に対する思いに涙してしまった。

サラっと書いていらっしゃるんですけどね。

何だかわかるな。

同年代でうちも2人きり。

遺すのも心残り。

遺されるのも寂し過ぎ。

パートナーシップ、大切にしないとな。

 

 

再婚生活−私のうつ闘病日記

 

こちらは、山本さんが40代の頃に患ったうつ病闘病記。

大変な戦いだったことがわかります。

「私うつっぽい?」と思ったりしている方とか、身近にうつ病と診断された方がいるけど接し方に悩んでいるような場合、とっても参考になると思います。家族や仲間に支えてもらうことの重要性がわかります。

自分に合う医療機関を見つけることも。

 

 

 

山本さんの普通っぽさが本当に好き。読みやすいし、共感できることも多い。

普通っぽい、って、もちろん天才的に文章がお上手でいらっしゃるのですが、身近な方、という感じがするのですよね。60代、70代になられた山本さんの作品を読みたかったな。