私がスペインにカミーノ巡礼したのは2002年9月~10月。

 

毎年9月になると、カミーノが思い出され、記憶が浮上してきます。

 

巡礼の旅では35日間毎日20~30km歩きました。

 

一日中歩く生活はもちろん人生初めてのことでした。

 

新調した登山靴は到着するころには、皮に小さい穴が開いてきてしまって

靴やさんで直してもらうほど、歩きました。

 

毎日歩いた後に、ヨーロピアン達は、マッサージクリームで足のマッサージをしている人が

目立ちました。

 

私も見よう見まねで、足の裏を手でもみもみしたり、ふくらはぎから膝上まで、

マッサージするようになり、そうすると棒のように疲れた足はまた翌日には復活し、

何とか歩くことができたのです。

 

足のケアをしないととても歩きとおせなかったと思います。

 

それ以来、一日一回は裸足になること、歩くこと、ヨガの前に足を手でもむことは私にとって欠かせないものになったように思います。

 

巡礼路カミーノはとても不思議な道でした。

 

もう歩けないと思っても、翌日になると道に呼ばれて、

道に歩かされている、そんな感覚になりました。

 

「道と道のエネルギーが必要なものをすべて与えてくれる。

自分と道を信じて、心を開いてすべてを受取りなさい。」

 

自分の足で歩けることが嬉しくて、毎日赤子のように世界に向き合いました。

 

カミーノに行く前に、調査しようと思い、当時出版されている本はほとんど目を通したのですが、その中にシャーリーン・マクレーンの「カミーノ 魂の旅路」がありました。

 

北スペインにサンチャゴ・デ・コンポステーラ・カミーノと呼ばれて、何世紀にもわたり、

多くの人々がたどった有名な巡礼の道がある。

 

その、道という意味の「カミーノ」は銀河の真下に横たわり、大空にある星々から流れ出しているエネルギーを反映しているレイ・ラインに沿っているといわれている。

 

東洋哲学では、この地球上の霊的な生命の力は、ブラナと呼ばれている。

このブラナは太陽の生命力としっかりとつながっており、すべての生命にエネルギーを与えている。

 

この生命力は、レイ・ラインと呼ばれているエネルギーの線に沿っている場所では、

特に強力だと言われている。これらのレイ・ラインは地球の霊気の基本構造を形作っている。

レイ・ラインは通常ほとんどまっすぐに延びているが、幅と強さは場所によって異なっている。

 

レイ・ラインの交わる場所は、砂時計の形をしており、中央の細い部分が地球の表面と交差している。レイのエネルギーは地表の上部と下部に半々に存在している。そのエネルギーは非常に高い波動を発しており、人の意識がこの高い波動に触れると、思考、体験、記憶が明晰になり啓示が起こるそうだ。

 

レイ・ラインのエネルギーは人間の脳を作っているエーテル体と物質の波動数を高める。

このエネルギーの刺激によって、今まで抑圧されていた意識的な気づきや情報が、表面に表れてくるのだ。

 

このエネルギーを受けた人は、良い意味でも悪い意味でも、霊的に敏感になるので、不安になったり、恐怖を感じたりすることもある。

 

このレイ・ラインは、太陽に関連した地球の霊的なエネルギーを帯びているばかりではなく、

ほかの宇宙や星々に関連したエネルギーにもつながっている。

 

地球のレイ・ラインに沿って存在するカミーノは、フランスに始まり、ピレネー山脈を越えて、

北スペインを東から西へと延び、サンチャゴ・デ・コンポステーラの世界的に有名ですばらしい大聖堂まで達している。そこには聖ヤコブの遺骨が埋葬されていると言われている。