小さいころ お人形遊びが大好きでした。
小さな家の中には小さなテーブルに小さなイス
そして、小さなマスコットに合わせた小さなコップ・・・
私が住む世界が そのまま小さくなったような世界で
いろんな物語が展開されるのです。
小さなトラブルから大きな事件まで。
毎日何かしら物語りは起きて でもいつも終わりはハッピーエンドでした。
ある日、まだ幼い私がいつものようにお人形遊びをしていた時
窓から見える空が気になり二階の部屋から外を眺めていました。
大きくて広い空
その下には様々な形の家が建ち並び時々人々が行き交います。
自転車で通り過ぎる人、犬の散歩をしている人
数人のグループで騒いで走っていく人
道路では あちらから,こちらから,車が走ってきます。
その時思いました。
もしかしたこの世界は神様が創ったものなんじゃないのかな…。
あの家も あの公園も あの学校も ぜんぶ神様が空から設置して
この家に住む人も あの公園で遊ぶ子供たちも ぜんぶ神様が動かして
私がお人形遊びをするように物語を作っているのではないか!?・・・
その考えは大人になってからも ずっと 思っていました。