映画館で映画何年振りだろう。
キメツ?それともボヘミアン以来か?
いずれにしても話題沸騰と言われて行ったミーハーなあたし。
そして今回もそう(笑)
まあまあ期待して行ったけど、期待を裏切らない良さでした。
ドロドロした人間模様。
なんであいつで、なんでおれが・・・的な感情はみなあるので
ここは感情移入しやすい内容。
それでもそういう感情を抱きつつも、全員が乗り越えて、芸にひたすら命を懸けて磨いていく生き様。
実際に次々と命が失われていきました、凄まじい世界。
俳優も美しい。
見た目だけじゃなく、所作、品性など日常の場面だけでなく、舞い始めると息を呑むほどの妖艶さにうっとりする。
3時間の長丁場だったけど、飽きずに見れた。
構成も分かりやすかった。
私がいたく感動したのは父半次郎の想い。
父が息子を3代目に抜擢せず養子を選んだのも、芸のため。
息子がそこから本気で目覚め、持ってるポテンシャルの全てを打ち破るための、敢えての「愛の鞭」。
世襲している人たちに見てもらいたい姿勢。
お互いをライバルとし、時に唯一無二の理解者でありながら抜かし、抜かされの競争の世界。
選ばれた方も、父半次郎が死ぬ間際に実息子の名前を叫ばれて真意を知らされ襲名公演にも関わらずどん底に落ちていく。
お互い何度も底に落ちては這い上がり、
父の与えた試練のおかげでか、本物の歌舞伎役者になりましたね。両者とも。
モーニング娘。のメンバー同士を敢えてセンターポジションを競わせて、バチバチさせて一流のアイドルにしたてあげたつんくの手法もこれやった?
子役も含め、どの俳優さんの演技も素晴らしかった。
監督や技術スタッフの手腕でしょうか。
歌舞伎という日本の文化も映像ならでは魅せ方が秀逸でこの上なく美しく表現されていた。
やっぱり私はどっちから方面も日本回帰に入ってる、と思った。
ハリウッド見なくなった理由は心に響かなくなってきている。
食事も日本食が本当に魂に響く。海苔、味噌汁、白米、梅干し。
音楽も洋楽よりも日本の懐メロが好きが止まらなくなってきた。
旅行に行っても、
外国の見るもの聞くものが、昔は刺激的で楽しいと感じていたものが、最近は味気なく思い、早く日本に帰りたいと思ってしまう。困ったことに。。。。
反対に、日本文化の味気なく平坦で退屈と思っていたものに、風景の美しさと過去の建築や文化や人々に敬意が沸き起こって喝采が止まらなくなるのだ。
不思議。
こんなこと今までなかったのに。
国宝のストーリー展開には目新しさはない、にも関わらずこんなに人々の心を惹きつける演技、演舞、映像の美しさ。
業界関係者は賞賛とともに嫉妬する気持ちを隠せないことでしょう。