電車はことこと
車内に鳴り響く電話の音
みんな決まって嫌そうな顔を見せる
平静を装って
知らないふり
少し顔を赤らめて電話に出る人
今日みたいな曇り空に
その声はすいこまれていった
分厚い時刻表とニコンのカメラをもって
電車に飛び乗った彼らは
始まったばかりの夏休みに
目を輝かせている
みたらし団子の甘い香りが車内をみたしていく
雨が降らないか心配しながら
いつもの生活から這い出すみたいに
いそいそと部屋を出る
あぁあの人はもう起きたかな
なんて事考えてたら
電車のドアは開いた
きっとまた喧嘩もするだろう
きっとまた少しだけ気も使うだろう
だけど
きっとまたすぐに会いたくなるんだ
わがままな私にまた会って欲しいんだ
そんな事考えてる間も
電車は少しずつ君に近づいてる
早く君に会いたい



