登山道から直ぐの渓流なのであまり期待できませんが、ここから600m程上流にある取水堰堤と大滝(50m)までの区間を探索することにしました。
テン場から川に下り、少し上流に進むと、いかにも釣れそうなポイントが現れました。
先ずはエサ釣り(ブドウ虫)で様子見です。
手前の流れ出しは、反応がありませんでしたが、渕のかけあがりで、最初の一尾がヒットしました。
7寸程のきれいな岩魚です。
続けて、右のたるみからは8寸クラスが、左のたるみからは9寸クラスがあがりました。
この9寸はヤマト岩魚とみられる魚体でした。
テン場から直ぐのポイントで、良型のヤマトに出会えるとは思っていなかったので、びっくりです。
次はこんなポイントです。岩で流れが2分されています。
先ず丸い石の左側を探ります。
スレ掛かりの9寸クラスは尺を思わせる引きで、久しぶりに緊張させられました。
色白でオレンジの斑点の全くない、山女魚と見間違うかの様な岩魚でした。
次は右側の流れ込みです。
またのスレ掛り(8寸クラス)の後、岩盤の際で、今日一が掛りました。
尺にはちょっと届きませんでしたが、これもヤマトと思われる魚体です。
次にこんなポイントが現れました。
ここではドライ・テンカラにトライです。
テンカラ竿を振るのは初めてですが、フライライン・テンカラなので、違和感なく振れました。
テンカラはリールが要らないので荷物が軽くなって源流向きですね。
その後毛ばりには反応がないので、エサを試すと、右の巻き返しから8寸クラスが出ました。
次のポイントでは、泡の消える辺りに9寸クラスが遊泳しているのが見えました。
気づかれないように、手前の岩陰からそっと毛鉤を投げます。
針掛かりした手ごたえの後、何と仕掛けが、竿先のリリアンからすっぽ抜けてしまいました。
抜けた仕掛けは岩魚に引っ張られ、落ち込みの深場へ・・・。
こんなアクシデントは初めてです。
荷物を下ろすと、落ち込みの深場へ仕掛けを回収しに向かいました。
腰まで水に浸かりましたが、水中でゆらゆらしていた、仕掛けを見つけ、無事岩魚とともに拾い上げることができました。
スリムな9寸クラスが掛かっていました。
さらに上流で、7~8寸を数尾釣り上げたところで時計を見ると、4時近くになっていました。
現在位置を確認すると、まだ取水堰堤までの半分くらいしか来ていません。
撮影したり、釣り方を変えたりしていたので、思いの他進んでいませんでしたが、十分満足できる釣果だったので、テン場に戻ることにしました。
途中、夕食用にキープした一尾をピックアップして、30分ほどで戻って来ると、近くの沢で水を確保し、食事の支度です。
今日のメニューは、岩魚の蒲焼丼とインスタント味噌汁です。
捌いた岩魚を、フライパンでソテーし、ウナギの蒲焼のタレを絡めます。
炊いたご飯にも蒲焼のタレをかけ、岩魚を載せ、山椒をふりかけ、出来上がりです。
うなぎの蒲焼には勝てませんが、かなりいけてます。
その後、まったりとした時間を過ごすと、シェラフに潜り込みました。
翌日は、早々下山の予定でしたが、帰る前にもう一度イワナの顔が見たくなり、
直ぐ上のポイントで、少しだけ竿をだしました。
さあ撤収です。楽しい時間は終了です。
吊橋の上から、沢に別れを告げると、
登ってきた登山道を、下ります。
帰りは下りが主体なので、来た時よりは楽ですが、足に疲れがたまっているので、慎重にゆっくり下ります。
2時間ほどで登山口に到着、デポした自転車で駐車場までポタリング。
途中の赤石ダムで小休止。正面は上河内岳でしょうか。
短い間でしたが、最高の時間を過ごすことが出来ました
無事に戻ってこられたことに感謝です。