10月に入り、渓流は禁漁です。源流探索はできないので、来シーズンに向け、探索候補のアクセスポイントの確認に行ってきました。
これまで、南アルプス周辺の川は探索して来ませんでした。
私の好みは渓は、苔むした岩が積み重なり、落ち込みが次々に現れる、変化にとんだ、限りなく透明な水の流れる、癒し度の高い源流です。
一方、南アルプスの地質は崩落しやすいため、雨が降ると多量の土砂が流出し、川底を埋め、比較的単調な殺伐とした渓相の、癒し度の低い渓流が多いような気がするからです。
しかし、先月訪れた遠山川では、こんな厳しい環境にもかかわらず、美しいヤマト岩魚に出会うことができました。😲
そこで来シーズンは、過酷な環境の中に生息するヤマト岩魚やアマゴに出会うために、南アルプス南部の源流を探索しようと考えています。
今回確認に行ったアクセスポイントは、水窪ダムの上流にある矢筈山の登山口です。
午前4時、自宅を出発。
水窪の町までは順調でしたが、ダムへ行く道が工事中で、大きく迂回させられてしまいました。
迂回路で、シカのお出迎え。
ダム到着が予定より1時間ほど遅れてしまいました。😅
戸中川添いの林道を、車止めまで行くつもりでしたが、路面が荒れて来たので、途中の駐車できる所で、車を置き、自転車に乗り換えます。
快適に林道を進みます。
途中、こんな物があったので覗いてみました。
説明書き。
苔むした道を行くと、洞が。
洞の中は、残念な状態に。
石塔は倒れてしまっていて、管理がされていないようです。
その後、車止めを通過し、その先の林道ゲートまで快適に走って来られました。
自転車はここに止め、アクセスポイントの登山口を目指し、徒歩で進みます。
二股の左を行くと、直ぐに橋があって、川もこの下で合流しています。
橋から上流の渓相。
水量はあまり多くありません。
「奈良代橋」と書かれた、門構えの立派な吊橋がありましたが、通行止になっていました。
板が古くなって、踏み抜けそうです。
林道をさらに進むと、目的の登山口がありました。
表示は何もありませんが、GPSで確認すると、どうも此処のようなので、少し登ってみることにしました。
写真ではなだらかそうですが、急な登りが続きます。
矢筈山の南陵まで行けないかと、30分ほど登ってみましたが、時間内にたどり着けそうになかったので、途中で戻って来てしまいました。
寸又川の支流の源流部に入るには、この山を越えて行かなければなりません。来シーズンまでに体力アップを計る必要があるようです。
吊橋があったところまで戻ってきました。
今日はインスタントラーメンを持ってきました。
鍋が小さいので二つに割って入れました。
吹きこぼれないように注意して。😅
〆はいつものコーヒーで。
紅葉はまだ少し先のようですが、秋の気配が漂っています。
時折吹く風に、落ち葉が舞い下ります。
ここからちょうど、途中まで登った矢筈山の南陵が見えます。
恐らく4分の一程度の所までしか行っていないと思います。
果たして来シーズンは、あの山を越え、さらに奥にある源流にたどり着けるのでしょうか。
川のせせらぎを聞きながら、しばしまったりとした時間を過ごすことができました。
林道ゲートまで戻ると、再び自転車で車をデポした所まで、下ります。
自転車を積み込んで出発しようとした時です。駐車スペースの奥に、川へ降りられる道がありました。
釣り人の性です。ちょっと川を覗いて見ることにしました。
川縁には、立ち枯れした木が。
小さな溜りには稚魚の群れが。
帰り際、朝、通過した水窪ダムに立ち寄りました。
湖底に沈んだ村の説明板。
工事で亡くなられた方の慰霊碑もありました。
さて、帰ったら体力アップの方策でも考えますか。
今日も、無事に帰ってこられたことに感謝です。