今回は不動産質(ふどうさんしち)です。不動産質ではその名の通り不動産を担保に取ります。その点では抵当権に似ています。

 

抵当権との最大の違いは、「不動産質では、担保物(不動産)の占有を質権者へ移すけれど、抵当権では抵当権者に移さない」点です。

適宜、抵当権との違いも意識して学びましょうね。

 

●動産質と同じく要物契約(物の引渡しが必要)に基づき成立。

物(ここでは不動産)の引渡しが成立要件です。

そしてこの引渡しは、バーチャルな引渡し、すなわち占有改定ではダメです。また、「引渡しはまだだけど登記ならあるよ」というのでもダメです

ここで関連の復習問題を解いておきましょうか。質権の成立要件である引渡しは占有改定ではNG。では次のケースではどうでしょう。

※別荘は「ロイヤルシティ宮城蔵王リゾート」さんの写真をお借りしました。温泉付きの物権も豊富だそうです。

●登記があるだけでは成立しないが、登記がないと第三者へは対抗できない。
 

※モデルはQちゃん(九龍亜美(くりゅうあみ))です。

 

 

●目的物(不動産)を使用・収益出来る。

担保物権の目的物を使用・収益することは、前に見た留置権では認められていませんでしたね。仮に収益が生じても法的根拠がないので不当利得として返還せねばなりません(ただし、果実が生じたら果実はわが物にできるので、それと同じに考えて債権に充当させることは許される)

抵当権でも使用・収益は許されません。もし抵当権を設定してローンを組み、お住まいを買われた方なら想像し易いですよね。帰宅してみたら銀行の人がお風呂入って自然にくつろいでたりしたら困りますものね

ところが、不動産質権では使用・収益は当然のこととして許されます。

 

 

 

●次回は最後の質、権利質(けんりじち)です。

言葉使いは雑だが、愛情豊かで、しかも、実物は写真より相当可愛いイブちゃん(山形/福島・茨城)

イブ:るっせいよ、HeadTailさん!やれテンジチだ、ケンリジチだって、何でそんなにオッパイの話ばっかしてんの!?HeadTail係長:???そんなこと言われても、ねぇ。

 

ヘッドライトとテールライトHead & Tail
https://ameblo.jp/headtail/

こちらもどうかよろしくお願い致しますね!!!

●日本赤十字社のウェブサイト

東日本大震災義援金