超人気店のラーメン屋さんの店員が、
木偶の坊みたいにカウンターの中で突っ立ったまんま
明るく爽やかな感情のない棒読みの大声で
叫んでる言葉 です。

おそれいりまーす! って。。。

何が恐れ入りますかというと、
食器をカウンターの上にあげてくれるお客様に向かって言っているようです。
常連さん?少なくともこのお店の流儀を理解して協力していると思しき
お客さんの挙動を横目で見ていると、食器、水のグラスなどちゃんとカウンター上にあげて、
さらに、きれいにテーブルまで拭いているではないか!
拭いた後のクロスも定位置にちゃんとたたんで戻し、まるで店員さんのようだ。

どうやら、この店ではお客さんは食器を片付けて、
さらにテーブルまでちゃんと拭いて、次のお客さんとの入れ替わりの
ロスタイムを少なくする工夫をしているようだ。
(セルフサービスのお店ではないです。)

繁盛店の忙しい店員さんにはラーメンづくりに専念してもらい
客も協力して効率よく回転するようにしているのか。

もしやこれは、参加型の新手のイベントなのか?
参加することで一体感や親近感が湧いて、、、とか、なんとか。
やはりこれは、繁盛店になっていくための戦略か!!

一瞬そんなことが脳裏をよぎったあと、目の前に突っ立っている木偶の坊を見て
あほらしくなって、どっちでも良くなった。


ここののラーメンを食べることができて、
あ~行って良かった! 噂にたがわず美味しかった!
この味で人気になるのがよくわかった気がした!
つけ麺のおいしさが理解できた!
ありがとう!感謝しています! 
というのも本心です。本当に。

でも、たぶん、、、もう行かない、、かなぁ。。。

「恐れ入ります。」って、本当に思っているのなら、
突っ立ってないで何かするよね。

忙しいときならまだしも、やることがなくて突っ立ているにもかかわらず

おそれいりまーす! って言い放って、

お客さんがカウンターの上に食器あげて、
テーブルをきれいに拭いてくれるのを、ただ見ているだけって、
「恐れ入ります。」って、全く思っていない証拠ですよねぇ。

言ってることと、やってることが一致してないよね。

だから、
あ~あ、この店も廃れる日が近いなぁ~って思ってしまいました。

それと、もうひとつ。

そこで一所懸命片づけている客!
突っ立ている木偶の坊の前で、
せっせと片付けして掃除している自分がおかしいと思わんか?

その店の流儀だから?
いつもみんなやっているから?
やらなかったら、自分だけ知らないみたいで変だから?
そうしなかったら、KYみたいだから?

ほかの店でも同じことをやる、
片づけ好きな人なら問題ないと思うけど。。。

もちろん私は、
木偶の坊にちゃんとお片づけをさせるべく、
片づける多数派の客をしり目に、KYみたいに散らかしたまま、
美味しかったわ!ありがとう!
って言いながら、お金を払って帰りましたが。


ラーメンは美味しかったです。
でも、日本人の課題を見せられた気がしました。。。