守・破・離 | 豊中市庄内の塾、佑学塾、塾長のブログ 

守・破・離

この考えは、茶道や華道、そしてまた剣道や格闘技などなど
いろんなものに共通しているそうだ。

そしてまた、これは「学習道」というものがあるとすれば、
すごく役に立つ考えであると思う。


川上不白 (1716-1807)
かわかみ ふはく。18世紀の日本の茶人。不白流開祖。

守ハマモル、破ハヤブル、 離ハはなると申候。弟子ニ敎ルハ此守 と申所計也。弟子守ヲ習盡し能成候へバ自然と自身よりヤブル。これ上手の段なり、さて、守るにても片輪、破るにても片輪、この二つを離れて名人なり、前の二つを合して離れてしかも二つを守ること也。 --『不白筆記』(1794年)
守は下手、破は上手、離は名人。 --『茶話集』


守:最初の段階では、学習者は師の教えを正確に模写する。理論についてあれこれ考える前に、その作法に集中する。作法が複数ある場合でも、師の教えをただ忠実に守る。

破:この段階では、学習者は新しいことに手を出す。基本的な実践を身に着けたなら、技術の裏にある原則や理論を学んでいく。また、他の師からも学び、得たものを自身の実践に採り入れていく。

離:この段階では、学習者は、自身の実践を通じて、他者から学んでいく。自身の手法を生み出し、学んだことを自身の環境に適応させていく。


日頃、生徒たちに教えていて、よりよく学習するには
「型」をつくると必要があるといつも思う。


まず「守」の段階で、勉強する方法・やり方である「型」を徹底的に叩き込む。
ノートの作り方、問題への取り組み方、テストの受け方・・・などなど。
これを確立しておけば、年齢が上がっても自ら進んで勉強するのではないか。
土台がしっかりしていれば。

逆に言うと、「型」が備わっていない者は、学習する必要に迫られたとき、
方法がわからないのではないか。