遠く離れた場所で
いつもと同じようで
違う夜を過ごす

ゆっくりとした
時の流れに
少々の退屈を感じるけれど
追われるような
息苦しさはあまりない

少し開いた窓の隙間から
静かに忍び寄る夜風が
都会の音を連れてくるのは
現実を忘れ去ろうとする自分に
居場所は現実以外に無いことを
思い出させる

冷えた髪は
いつまでも孤独で
黙ったままだ

タバコの煙が
静かに夜に紛れこんだ



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天高く聳えようとする樹木。そういう木々が成長するために、ひどい嵐や荒れる天候なしに済ますことができるだろうか。

稲が実るために、豪雨や強い陽射しや台風や稲妻は全く必要ないだろうか。

人生の中での様々な悪や毒。それらは無いほうがましで、無いほうが人は健全に強く育つのだろうか。

憎悪、嫉妬、我執、不信、冷淡、貪欲、暴力。あるいは、あらゆる意味での不利な条件、多くの障碍。これらはたいてい疎ましく、悩みの種になるものだが、全く無いほうが人は強い人間になれるのだろうか。

いや、それら悪や毒こそが、人に克服する機会と力を与え、人がこの世を生きていくために強くしてくれるものなのだ。


すべての良い事柄は、遠回りの道を通って、目的へと近づいていく。


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