1 ヤマハ TX750について
TX750はヤマハ初の750ccで、他のメーカーの4気筒モデルに対してあえて並列2気筒SOHCで挑戦したヤマハらしいモデルです。エンジンにはバランサー機構、ドライサンプ潤滑方式が取り入れられたうえに、H型アルミリムや対向ピストン式キャリパーのディスクブレーキなどの最新技術が採用されました。実際の走行では、軽快な操作性や独特のトルク感と鼓動感を楽しめるバイクとなりました。
長く伸びたサイレンサーがたまらなくかっこいいです。
2 整備箇所
この個体は、
初度検査年月:昭和49年(1974年)7月
走行距離表示値:18200KM(平成26年6月12日)
最終車検有効期間:平成28年(2016年)6月11日
でしたので、次のような整備を行いました。
①キャブレターの調整
調整後はキック1発でエンジンがスタートするようになりました。アイドリングも安定しています。
3 この個体(モデル)の魅力
①タンクの色あせ
魅力というよりも欠点と言われそうですが、なかなか作ろうたって、このグラデーションは出せません。あえて、この色あせは多くの時を過ごしてきたバイクの魅力とさせていただきます。サイドカバーは大丈夫です。
②ダブルディスクブレーキ
2型のため標準でダブルディスクブレーキ仕様となります。“にぎりごけ”をするほど強力なブレーキではありませんが、効くにこしたことはありません。
③オイルクーラー
本来オイルクーラーはつきませんが社外のオイルクーラーが純正かと見間違うほどきれいに装着されています。なお、このエンジンのオイル潤滑方式はドライサンプです。
④排気音
ヤマハのTXシリーズ(4サイクル2気筒エンジン)に、この形状のマフラーが装着されていました。排気量によってその音色はそれぞれ異なりますが、2気筒らしい力強い排気音は魅力の一つで間違いありません。音色につきましては、動画で確認をお願いします。
⑤H型アルミリム
個人的な意見で申し訳ありませんが、とにかくこのH型リムはかっこいいです。雨水が溜まってしまうという弱点なんかまったく気にならないくらい、ただただかっこいいと思います。残念ながら前後スポークに錆があります。
⑥純正リアキャリア
ツーリング時にあると便利なキャリアです。これでロングでも荷物の心配はいりません。
前後バンパー(これは好みの分かれるところです。もちろん
取り外し出来ます)もついてます。
4 気になるところ
気になるところというわけではありませんが、車検が切れています。軽整備で取得可能かと思われますが、購入してすぐに乗り出すことは出来ません。もちろん登録に必要な書類は揃っています。
5 動画はこちらです
歯切れのよい粒の立った排気音をお楽しみください。












