1 スズキ B100について
1965年に発売されたバイクです。プレス鋼板フレームに、2サイクル単気筒118ccのエンジンが搭載されました。88kgと驚くほど軽く、さらに最大トルクを4,000rpmという低回転で発生したため、大変乗りやすいバイクとなりました。アルミシリンダーを使用し以前よりも耐久性が向上されました。また、燃費もよく経済性が高いバイクです。
ミッションはマニュアルの4段変速ロータリー式です。
車名はB100ですが排気量は118ccでした。翌年の1966年には、B110と改名されましたので、B100という車名は1年間だけ発売されたレアなものとなります。
2 整備箇所
①キャブレターの調子が今一歩でしたので、同型の中古のキャブに交換しました。
②2サイクルオイルポンプのOリング不良で漏れが見られましたので交換しました。
③マフラーの詰まりを感じましたので、芯を焼きオイルを除去しました。
④アイドリングの回転数が急に高くなることがあったので、あちこち原因を探りました。結果、クランクのオイルシールの不良が原因でしたので修理しました。問題のなかった方のシールも交換しました。
3 この個体(モデル)の魅力
なんといってもスタイリングです。どこから見ても古いバイクといった雰囲気が醸し出されています。昭和のバイク感バリバリです。
先にも書きましたが、最大トルクが低回転で発生しているためとても乗りやすいバイクです。
4 気になるところ
仮ナンバーで試乗しましたが、走行に気になるところはありませんでした。ただ、昭和の時代のバイクですので、ブレーキの制動力はそれなりです。
ミッションオイルの漏れが若干あります。
ガソリンキャップのパッキンがへたっています。現時点で漏れはありません。
5 動画はこちらです
2サイクルエンジンの気持ちよく吹き上がる音をお楽しみください。
※動画のなかで点灯しなかったヘッドライトは球が切れて
いました。交換しましたので今は点灯しています。
アイドリング調整とヘッドライトバルブ交換をしましたので動画で確認してください。