1 C90DX K1について
1971年に、フレームデザインを一新しデラックス(DX)として発表されました。最大の特徴は、フューエルタンクがフレームボディに落とし込まれるインナータンクに変化したこと、ハンドルの形状が従来型に比べて両端が上がった形に変化したことが挙げられます。1968年にC90に装備されたフロントフォーク前面のポジションランプも継承されました。このモデルは下にポジションランプがある、俗にいう下行燈(あんどん)のタイプになります。その他としてダイヤカットのウンカ―レンズ、斬新なタンクエンブレムの特徴があります。ミッションは、自働遠心クラッチの3速リターン式で、1 ⇔ N ⇔ 2 ⇔ 3 のシフトパターンです。
カブ愛好者のなかで、かもめハンドル、行燈(あんどん)と呼ばれている希少なカブです。
2 整備箇所
出品にあたり、次のような整備を行いました。
①キャブレターの清掃
②燃料ホース・燃料コックパッキンの交換
③前後タイヤおよびチューブの交換
④プラグ交換・プラグキャップの交換
バイクの時代的には少しあわない赤いプラグキャップの
社外品の新品を取り付けました。気になる方は交換して
ください。
⑤フロントブレーキシュウの交換
⑥バッテリ―の交換
規格としては、ひとまわり容量の大きいものの新品を使
用しました。
⑦サイドカバーおよびチェーンケースの取り付け
欠品しておりましたので、雰囲気に合いそうなものを選
び装着しました。
⑧燃料コックのパッキンの交換
新品に交換しました。
これらの整備により、快調になりました。
3 この個体の魅力
未再生の状態の外装が一番の魅力かと思います。ホンダのマークもいい感じでやれてます。
4 気になるところ
仮ナンバーで公道を走行しましたが、大きな問題はありませんでした。とても穏やか気持ちで走らせることができます。
年式の古いバイクですので、ブレーキの効きが現在のものと比べると、やや心もとなく感じます。もともと飛ばすバイクではないので大丈夫かとは思いますが、注意が必要なところです。
大変残念なことに右サイドカバーとチェーンケースが欠品してましたので、中古の部品を用意しましたが色あせの状態が違いますので多少の違和感を覚えます。
5 動画
いい感じのヤレ具合、ノスタルジックなサウンドをご確認ください。