1 ホンダXL125Sについて
1978年10月に発売されました。兄貴分であり先に発売されたXL250S(当時はフロントタイヤの23インチには驚かされました 125は21インチです)と同じくすぐれた走行性がある使用範囲の広いバイクとして開発されました。
主な特徴は次のようになります。
・124ccの空冷4ストローク単気筒OHCエンジン
12ps
・CDI点火
・6段リターン式ミッション
・サスペンションストローク フロント:200mm
リア:165mm
・ラバーマウントされたハンドル シート メインステップ
これらの装備によりオンロードはもとより、オフロードも楽しめるバイクです。コンパクトな車体は小回りがきき、林道などの狭い道でも余裕を持って楽しむことが出来ます。
1979年に外観の小変更を受け、1982年には後継モデルのXL125Rにモデルチェンジされました。この個体はカラーリングから判断して1979年以降のモデルと推測されます。
2 気になるところ
①機関
キャブの状態が良好で、また、CDI点火のため大変エンジンの始動性がよくチョークを引いてキック一発でエンジンがかかります。公道を走行しましたが気になるところは感じませんでした。電装類に問題はありませんが6ボルトのためバッテリィが弱めです。
②外観
・右リアウンカ―の破損
根元のラバーの部分が折れていましたので、新品の部品と交換しました。
・フロントフェンダーの傷(塗ってはありますが)
・リアフェンダーの傷(塗ってはありますが)
3 この個体の魅力
①サビのないきれいなフロントフォーク
②エキパイ、マフラーのきれいさ
エキパイ、マフラーとも表面に地肌の荒れがありましたので、外して磨き、塗装し直したところとてもきれいに状態になりました。
③サイドカバーの色あせのなさ
すこしの磨きで赤色のプラスチック製品にありがちなクスミがなくなりました。
④リアショックのきれいさ
こちらも分解して磨きました。
輝きを取り戻しました。
⑤スポーク、リムのきれいさ
もともときれいな状態でしたがすこし磨きました。
クラシカルなオフロードバイクのスタイルは、現代の路上でも、その魅力はあせることはありません。当時を知る者にとっては懐かしさを、若者には新鮮さを感じるバイクであることは間違いないと思っています。この個体は、機関に問題はなく調子がよい状態です。外観は、もちろん新車のような状態ではありませんが40年あまり前のバイクとしては、とても良い状態を保っていると思います。ぜひ、機関、外観ともこの状態をキープしつつ、または、さらによい状態に高めていただきお楽しみいただければと思います。
4 動画
実際の様子を御覧ください。