1 BSA C11について

 249cc OHVエンジン 12馬力と数値的には目を見張るものはありませんが、タンク、フレーム、エンジンの造形等々、これぞクラッシックバイクといったスタイルが大変魅力的なバイクです。C10のサイドバァルブエンジンをOHVエンジンに進化させたモデルで、1939年から1956年まで製造されました。映画「栄光のルマン」で有名なスティーブマックイーンが1951年モデルを所有していたようです。

 今回、ご紹介するC11は1946年式で、サスペンションはフロントがテレスコピックフォーム、リアはリジット(1951年からプランジャーサスに変更)となっています。アマルキャブのティクラーを使用しての始動、ギアは右チェンジ(1アップ2ダウンの3速)、単気筒のリズム感のある音色等々、クラシカルバイクを操る愉しさ、誇りを感じることのできるバイクです。(ちなみに車体は大変スリムで取り回しも軽いのでシルバー世代でも十分楽しめます。)

 

2 整備箇所

 メーターが不動でしたので専門業者にてオーバーホールしました。SMITHE Chronometricメーターの動きがもどってきました。カクカク動きます(動画でカク認してください)。これが正常な状態です。アナログ的な針の動きだけでも英国の歴史を感じらます。

その他は問題のない状態で手に入れました。もちろん今も問題ありません。

 

3 この個体(モデル)の魅力

①エンジンの造形

②ライト周りデザイン

③テレスコピックフォーク

④リジットサスペンション

④電装の12ボルト化

 燈火類の安定のため12ボルトに変更しています。

 

4 気になるところ

 オイルの漏れとはありますが少量です。この年式からすれば許容範囲かと思います。

 

5 動画はこちらです

 イギリス車の佇まい、儀式をお楽しみください。